(H26.5.28更新)
◆第一章 先史・三国◆
韓国の歴史の黎明期から古代文化の全盛期である三国時代までを、各地の遺跡から出土した考古資料で紹介します。紀元前の遺物としては、中国の影響を受けた「遼寧(:りょうねい)式銅剣」ほか、「韓国式銅剣」「鈴付環頭」など韓国独自の銅器が注目されます。また5~7世紀の三国時代の遺物では、新羅や百済の王陵から出土した豪華な金製の副葬品が多数展示されますが、そのなかでも目を引くのが、新羅の金冠塚から出土した国宝の一群です。今回は、「金冠」「冠帽」「冠飾」「帯金具」「腰佩(:ようはい)」という一連の純金製品がまとまって出品される、またとない貴重な機会となりました。特に金冠は、その形状がシベリアの冠との共通性をうかがわせる、新羅を代表する金冠です。