(H26.5.28更新)
◆第四章 朝鮮陶磁◆
朝鮮時代(1392~1910)に入ると、青磁に代わって灰色の胎土の上に白土を用いて装飾を施した粉青沙器が流行しました。粉青沙器は器形や装飾に生き生きとした躍動感がみられ、独特の魅力で人々の心をつかみました。「粉青掻落蓮魚文扁壺(:ふんせいかきおとしれんぎょもんへんこ)(国宝)」や「粉青線刻魚文扁壺」はその代表作です。一方、広州に置かれた官窯を中心に生産されたのが白磁です。白磁には青花や鉄砂により文様が描かれた作品も多く、今回は「青花松竹文壺(国宝)」や「鉄砂梅竹文壺(:てっしゃばいちくもんつぼ)(国宝)」などの優品が公開されます。