(H25.8.15更新)
第11回 特集展示「文化財のクリニック |
|
今回は、当館の館蔵資料や(財)大阪市文化財協会による大阪市内の発掘調査によって得られた出土資料をあつかいながら、文化財を修復したり保存したりする最新の技術について紹介いたします。 ひとくちに「文化財の修復・保存」と言っても、個々の文化財によって使われている材料は千差万別、長い時間がたつうちに傷み具合もさまざまです。また、手を触れたり分解したりすることが困難なものもたくさんあります。しかし、こうした問題も、さまざまな機器を使い、科学的な手法によって観察・分析すると、解決の糸口が見えてきます。 目で見ただけではわからない「からくり人形」の内部は、X線透過撮影を行うと、中のゼンマイや歯車の組み合わせなどがはっきりわかりますし、「刀の目貫(めぬき)金具」の材質も、蛍光X線で分析すると、各部分に使われた材質の違いで色分けした分布図を示すことができます。 博物館では、こうして得られた構造や材質、状態の情報をもとに、個々の文化財を永く守っていくためにどんな方法が最も適しているか、考えながら保存の作業を行っています。 緑青サビでおおわれた金銅の製品、乾燥させると歪んだり傷んだりしてしまう木製品、さらに、当館の地下で展示している難波宮跡の建物跡を保存する方法などを例にして、文化財の保存方法や成果についても紹介します。 ★「ギャラリートーク」を開催 |
記
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||