展示・イベント


重要文化財「泉布観」の一般公開について
大阪歴史博物館では、歴史的建造物をとおして明治初期の大阪の歴史を考えていただくとともに、身近な文化財に親しんでいただくため、平成15年3月21日(金・祝)から23日(日)までの3日間、大阪市が保有する重要文化財「泉布観」を一般公開します。

 泉布観は明治4年2月に落成しました。全国の洋風建築の中でも極めて古い時期のもので、大阪では現存最古のものです。当初は造幣寮(現在の造幣局)の応接所として建てられました。明治5年以降は明治天皇の行幸があり、同22年には宮内省に献納されて、大正6年に大阪市に移管されました。「泉布観」とは「貨幣の館」を意味し、明治天皇が訪問した際に自ら命名したものです。
 建物の設計には英国人技師ウォートルスがあたりました。ウォートルスは泉布観のほか、造幣寮の工場群、東京の銀座煉瓦街などを設計し、明治初期の日本の洋風建築の歴史に大きな業績を残した人物です。
 泉布観の主な特徴は、煉瓦造であること、周囲にヴェランダを持つこと、照明器具などに古い要素を残すことなどがあります。泉布観の壁面は一見すると白い漆喰塗りですが、その内部は煉瓦で積まれています。そのため木造建築とくらべると非常に壁が厚くなっています。またヴェランダは建物の全体にめぐっています。これは「ヴェランダ・コロニアル」式と呼ばれ、幕末から明治期の日本の洋風建築の特色のひとつです。内部は天井が高く、ガス灯時代の照明器具が電球式に変わったいまも使われています。

 このように泉布観は明治時代の洋風建築の特色を色濃く残し、昭和31年6月28日に国の重要文化財に指定されました。
 ぜひこの機会に明治初期を代表する建造物を堪能してください。

 なお、泉布観の一般公開は、昭和50年3月以来、毎年3月下旬に実施しており、昨年は3日間で2,022名の来館者があり、昨年までの総入館者数は延べ89,898名に達しています。
公開建物 重要文化財「泉布観」
公開期間 平成15年3月21日(金・祝)から3月23日(日)
入館は午前10時から午後3時30分(ただし午後4時まで観覧できます)
公開方法 (1) 当日、会場へ直接お越しください。
(2) 建物の保存上、一度に多数の方の入館はできませんのでご了承ください。
(常時滞在者30名程度)
場  所 大阪市北区天満橋1丁目1番1号(財務省造幣局の北側)
市バス「桜宮橋バス停」すぐ
地下鉄谷町線「南森町駅」 東へ約1km
京阪電車「天満橋駅」 北へ約1km(東天満交差点右折し、東へ200m)
JR環状線「桜ノ宮駅」 南へ約1km
JR東西線「大阪城北詰駅」3号出口 北へ約0.6km
JR東西線「大阪天満宮駅」1番出口 東へ約1km
※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
地図
泉布観の
  構造・面積
2階建の洋風建築  レンガ造および石造
(壁:レンガ造、ヴェランダの柱:石造)
総面積  1,078.04平方メートル
1階 537.20平方メートル  4室、廊下、ヴェランダ ほか
2階 540.84平方メートル  5室、廊下、ヴェランダ ほか
問い合わせ 大阪市教育委員会事務局文化財保護課
 電話 06-6208-9166  FAX 06-6201-5759
大阪歴史博物館(火曜日休館)
 電話 06-6946-5728  FAX 06-6946-2662
「泉布観」階段 「泉布観」階段
建物の中央にはゆったりとした階段があり、手摺のデザインなども当時のまま。1階部分では約4mの天井高がある。
「泉布観」2階北西室
「泉布観」2階北西室 →
部屋には装飾タイルを使った華麗な暖炉がある。床はタイル貼りに見えるが、木の床にペンキでタイル模様を描いたもの。当時、タイルは非常に高価であったため、暖炉まわりなどごく一部にのみ使用されている。
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