1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 特集展示
  4. 過去の特集展示
  5. 第16回特集展示「新発見!なにわの考古学2003」

(H25.8.14更新)

第16回 特集展示

「新発見! なにわの考古学2003」を開催

 平成15年 7月9日(水)9月8日(月) 

毎年恒例となりました特集展示「新発見!なにわの考古学2003」では、(財) 大阪市文化財協会が市内で行っている遺跡の発掘調査成果をお見せします。今回は、平成14年度の調査をもとに、飛鳥時代の前期難波宮東八角殿院の調査(中央区)や、宰相山 (さいしょうやま) 遺跡(天王寺区)から見つかった同時代の木製鋤、豊臣氏大坂城の武家屋敷の調査(中央区)で見つかった金箔押瓦 (きんぱくおしがわら) など、14箇所の遺跡から縄文~江戸時代の資料約160点を展示します。
 ビルの建ち並ぶ大都市大阪の地下には、祖先の足跡が記されています。この機会に展示室に足をのばしてみませんか。身近な場所に眠っていた遺跡に出会えるかもしれません。

 また、展示にあわせて次の催しも行います。

展示解説「ギャラリートーク」

 当館・(財) 大阪市文化財協会の学芸員が展示解説を行います。

 7月26日 (土) ~8月30日 (土) の毎土曜日 午後2時と3時から約30分間
 当館8階 特集展示室内 
 常設展示観覧者は参加 無料

体験学習「和同開珎 (わどうかいちん) の拓本をとろう」

 大好評!奈良時代の貨幣「和同開珎」の拓本をとってみませんか。

 7月20日 (日) ~8月31日 (日) の毎土・日曜日 随時受付
 当館8階 「なにわ考古研究所」展示場内 
 常設展示観覧者は参加 無料

講演会「大阪の歴史を掘る」

 8月9日 (土) 午後1時30分~4時30分

 「平成14年度 大阪市内の発掘調査」 当館学芸員 清水和明
 「高松塚古墳をさぐる -壁画を描いた技と源流-」 関西大学名誉教授 網干善教氏

連続講座「金曜歴史講座」

 第1回 7月11日(金)「難波宮の東八角殿をめぐって」
 第2回 7月18日(金)「達磨窯 (だるまがま) と太閤さんの瓦づくり」
 第3回 7月25日(金)「中世住吉の荘厳浄土寺と苅田の鋳物師」
 第4回 8月 1日(金)「とれたてほやほや長原遺跡 ― 弥生・古墳時代の墓・ムラ・工房 ― 」

1.主   催 (財)大阪市文化財協会/大阪歴史博物館
2.会   場 大阪歴史博物館 8階特集展示室(常設展示場内)

大阪市中央区大手前4丁目1番32号
(電話)06-6946-5728(代表)
[最寄駅]市営地下鉄谷町線・中央線 谷町四丁目駅すぐ
      京阪電鉄 天満橋駅から徒歩15分

3.開 館 時 間 午前9時30分から午後5時まで (金曜日は午後8時まで)
(但し、入館は閉館の30分前まで)
4.休 館 日 毎週火曜日
5.観 覧 料 常設展示観覧料でご覧になれます

6.展示資料数

約160点
7.主要展示資料

(1)難波宮跡 東八角殿院の調査  中央区 難波宮跡(7世紀)

 飛鳥時代に建てられた前期難波宮東八角殿の発掘調査を紹介する。この建物は、1988年に南東側が調査されており、今回の調査で全貌が明らかとなった。八角形の建物は、古代の寺院にも見られるが、宮殿に建てられたものとしては前期難波宮が唯一の例で、重要な特徴の一つとなっている。

(2)木製鋤  天王寺区 宰相山遺跡(7世紀)

 宰相山遺跡では飛鳥時代の前期難波宮と同じ時期の建物や溝などが見つかっている。今回は、そうした溝の一つから見つかった木製の鋤を紹介する。長さ120センチほどのもので、先端に装着した鉄の刃先は見つかっていないものの完全な形を残している。難波宮の建設とともに、上町台地を開発するために行われた土木工事を考えさせる資料である。

(3)金箔押瓦  中央区 大坂城跡(16世紀末~17世紀初)

 難波宮八角殿上層の調査で見つかった金箔押瓦である。大きさは、右側の唐草文軒平瓦で、約15センチ。ほかは、熨斗(のし)瓦と雁振り(がんぶり)瓦で、屋根の一番上の大棟(おおむね)を飾ったと考えられる。難波宮の中心部は後の豊臣氏大坂城の三ノ丸に当たり、このような金箔押瓦を飾った華麗な武家屋敷の姿が浮かび上がってくる。

(2)木製鋤

(1)難波宮跡
   東八角殿院の調査

(3)金箔押瓦