1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 特集展示
  4. 過去の特集展示
  5. 第31回特集展示「平成16年度 大阪市新指定文化財」展

(H25.8.13更新)

第31回 特集展示

平成16年度 大阪市新指定文化財

 ◆ 平成17年 2月16日(水)3月7日(月) ◆ 
毎週火曜日休館

会 場
8階 特集展示室

時 間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで

観覧料

大阪市では平成11年に大阪市文化財保護条例を施行し、文化財の指定を行うとともに、文化財の適切な保存と公開に努めています。大阪歴史博物館では、市民に広くこれらの文化財に親しんでもらう機会として、特集展示「大阪市新指定文化財」を開催してきました。本展覧会は、平成16年度、新たに12件の文化財が指定されたことを受けて、これらの文化財を実物やパネル、映像によって示すとともに、それに対する理解を深めていただくための関連資料を展示する特集展示を開催いたします。

今回の展示では、新たに指定された有形文化財のうち、
 ・木造聖観音菩薩立像(もくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう)
 ・木造毘沙門天立像(もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう)(いずれも宗教法人 正念寺(しょうねんじ)蔵)、
 ・浄願寺(じょうがんじ)真宗関係史料(宗教法人 浄願寺蔵)、
 ・願正寺(がんしょうじ)真宗関係史料(宗教法人 願正寺蔵)、
 ・長原式(ながはらしき)土器標識資料(大阪市蔵)
の5件の実物を展示するとともに、
 ・天水分豊浦命社社号標石(あめのみくまりとようらのみことしゃしゃごうひょうせき)
  
(宗教法人 止止呂支比賣命(とどろきひめみこと)神社)、
 ・神須牟地(かみすむぢ)社社号標石(宗教法人 神須牟地神社)、
 ・多米(ため)社社号標石(宗教法人 神須牟地神社)、
 ・阿遅速雄(あちはやお)社社号標石(宗教法人 阿遅速雄神社)
の4件に関する資料と、その建立を発案・指揮した並河誠所(なびかせいしょ)、および彼が学んだ塾「古義堂(こぎどう)」に関する資料を関連資料として展示いたします。


おもな展示資料

木造聖観音菩薩立像
宗教法人正念寺蔵

 
展示資料数:約20件

絹本着色方便法身阿弥陀如来画像
(浄願寺真宗関係史料のうち)

宗教法人浄願寺蔵

長原式土器標識資料
大阪市蔵

おもな展示資料

木造聖観音菩薩立像

(1) 木造聖観音菩薩立像
 1躯 平安時代
 もくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう

 宗教法人正念寺(しょうねんじ)蔵

上本町筋(うえほんまちすじ)八丁目寺町にある正念寺本堂に安置されるが、以前は同寺境内の観音堂にあった。定朝(じょうちょう)様の影響を窺わせる点などから、12世紀前半の制作と考えられる。慶長(けいちょう)2年(1597)と伝える正念寺の創建をはるかに遡る時代の作品で、市中に残る古仏として重要である。

絹本着色方便法身阿弥陀如来画像(浄願寺真宗関係史料のうち)

(2) 絹本着色方便法身阿弥陀如来画像
(浄願寺真宗関係史料のうち)
 
1幅  室町時代
 けんぽんちゃくしょくほうべんほっしん
 あみだにょらいがぞう

 宗教法人浄願寺(じょうがんじ)蔵

榎並庄高瀬(えなみのしょうたかせ)地域(現大阪市旭区北東部・守口市西部)に、永正(えいしょう)元年(1504、同7年とも)在地住人が建立したと伝える浄土真宗寺院浄願寺に伝来する2幅の方便法身阿弥陀如来画像のうちの1幅。裏書きから、室町時代後期に本願寺から榎並高瀬の地に下付されたことが判明する。在地に残る数少ない当時の一次資料として貴重。

長原式土器標識資料

(3) 長原式土器標識資料
 
1括  縄文時代晩期
 ながはらしきどきひょうしきしりょう

 大阪市蔵

縄文式土器の中で最終形式の土器が「長原式土器」である。昭和52~53年(1977~78)の長原遺跡の発掘調査と出土資料の研究によって、それまで縄文式土器の最終形式とされていた「船橋(ふなはし)式」よりも新しい縄文式土器の形式として「長原式」が設定された。大阪市内の遺跡名が付けられた唯一の標識資料である。