平成16年度文化庁芸術拠点形成事業(展覧会事業等支援) 第28回 特集展示メドゥプ
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◆ 平成16年 11月25日(木)~ 12月6日(月) ◆
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主 催 |
大阪歴史博物館 |
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会 場 |
8階 特集展示室
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時 間 |
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
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※入館は閉館30分前まで
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観覧料 | |
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メドゥプは、韓国に伝わる装飾用の「飾り結び」の総称で、その歴史は古代の三国時代にまで遡るとされ、高麗時代・朝鮮時代を通じて、宮中や上流階層の服飾・室内装飾に欠かせないものとして発展し、現在、韓国の代表的な伝統工芸のひとつに数えられています。
本展では、韓国国立中央博物館が所蔵する国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)金喜鎭(キム・ヒジン)氏制作のメドゥプのなかから厳選した53点の作品を中心に、韓国の他の作家の作品を加え約90点のメドゥプを一堂に展示し、韓国において受け継がれてきた「飾り結び」の技と美の真髄を紹介します。この展覧会をとおして、韓国の「飾り結び」に親しんでいただくとともに、日本と韓国の文化芸術に関する相互理解を深める機会を提供いたします。
なお、金喜鎭氏は韓国の重要無形文化財第22号に指定されるメドゥプの第一人者です。伝統的なメドゥプの制作技術を受け継ぐとともに、新たな領域の開拓をめざした創作活動にも取り組まれています。
なお、この展覧会は平成16年度文化庁芸術拠点形成事業(展覧会事業等支援)として開催するものです。
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講演会「メドゥプの技と伝統」 講師:金喜鎭(キム・ヒジン)氏 平成16年11月27日(土) 午後2時から午後3時30分 会 場:4階 講堂 |
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当館学芸員による展示解説 平成16年12月4日(土) 午後1時30分から(約30分間) ※参加料は無料(ただし常設展示観覧料が必要)です。 |
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● 大三作(だいさんさく)ノリゲ |
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● 繍蓮花文箸袋(ぬいれんげもんはしぶくろ) |
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● 附金角嚢(ふきんかくのう) |
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おもな展示資料
(1) 大三作ノリゲ 金喜鎭(キム・ヒジン)氏 ノリゲとは宮中や上流階層の女性が、チョゴリ(上衣)やチマ(スカート)の紐にアクセントとして着ける飾りもの。大三作ノリゲは、宮廷での重要な儀式に着用する大礼服の帯に下げるもので、飾り結びを施し、金属細工の胡蝶(こちょう)や赤珊瑚(あかさんご)などの装飾品を付けた紅・黄・藍の単作ノリゲ三つをひとつにしたもので、幸せを願う女性の祈りが籠められています。 |
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(2) 繍蓮花文箸袋 金喜鎭氏 食事に用いる箸や匙を入れる袋。赤い絹の布にし刺しゅう繍で描かれた蓮花(れんげ)の文様は、豊饒(ほうじょう)と多産、愛と多福を意味します。袋の口を開閉するための紐には飾り結びが施されています。 |
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(3) 附金角嚢 金喜鎭氏 角形の財布。金箔で描かれた蝶の文様には福を願う祈りが籠められています。また財布の口の部分には飾り結びの紐が付けられています。韓国の伝統的な衣服にはポケットがないため、お金をはじめ、香・薬・筆・印鑑・眼鏡など、それぞれの品を収納する入れ物が作られていました。実用性と美の両面を追求した装身具のひとつです。 |
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