第36回 特集展示明山薩摩(めいざんさつま)の美
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◆ 平成17年 8月31日(水)~ 10月24日(月) ◆
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会 場 |
8階 特集展示室
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時 間 |
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
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※入館は閉館30分前まで
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観覧料 | |
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本展覧会は、明治という新しい時代を迎えた大阪に工房を構え、薩摩焼の素地(きじ)に細密な上絵付を施した欧米諸国向け輸出陶器の制作・販売をおこなった、藪 明山(やぶ めいざん:1853~1934)の事績を、その作品ならびに工房関係資料、約70点によって振り返るものです。
藪 明山は、画家・藪 長水(やぶ ちょうすい:1813~1867)の子として、嘉永6年(1853)大坂・長堀に生まれました。明治新政府発足後の大阪で、当時欧米諸国向けの輸出品として注目されていた「薩摩焼」の制作・販売をおこなった、明治の大阪を代表する工芸家であり起業家です。
明治時代には日本各地でさまざまな「薩摩焼」が生産されましたが、明山工房製の「薩摩焼」はその上絵付の細密さで他の追随を許さず、「明山薩摩」あるいは「明山焼」などと呼ばれ、国内外の博覧会、特に欧米で開催された万国博覧会で大好評を博し、英国で一大コレクションが形成されたほか、大阪の藪明山工房に対し「大日本帝国加賀金沢明山製」なる明山作品の模造品まで出回るほどの人気となりました。
本展覧会では、博覧会への出品を通じて世界中で愛された、陶画工・藪 明山の作品や工房関連資料によって、明山が大阪の工芸界において果たした役割やその与えた影響などについて紹介していきます。
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当館学芸員による展示解説 平成17年9月3日(土)、10月8日(土) ※参加料は無料(ただし常設展示観覧料が必要)です。 |
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宮島山水図花瓶 |
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展示資料数: 約70点 ※期間中展示替えをいたします。 |
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藪 明山肖像写真 |
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藪 明山名刺 |
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