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(H25.7.29更新)

第37回 特集展示

新発見!なにわの考古学2005

 ◆ 平成17年10月26日(水) 平成18年1月16日(月) ◆ 

毎週火曜日/12月28(水)~1月4日(水)休館

主 催
(財)大阪市文化財協会・大阪歴史博物館

会 場
8階 特集展示室

時 間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで

観覧料


恒例の「新発見!なにわの考古学」を今年も展示します。

今回は、平成16年度に(財)大阪市文化財協会が行った市内遺跡の発掘調査のうち、平野区瓜破北(うりわりきた)遺跡、住吉区帝塚山東遺跡、中央区難波宮跡・大坂城跡・大坂城下町跡、福島区福島1丁目所在遺跡などから出土した縄文時代から江戸時代にかけての資料、約200件を展示します。
 注目すべきは、帝塚山東遺跡においてこれまで知られていなかった古墳時代後期(5世紀末~6世紀初頭)の前方後円墳の存在が明らかになったことで、上町台地南部の古墳研究に新たな資料を提供しました。また、大坂城跡や大坂城下町跡からは、江戸時代(17世紀~19世紀)の生活を髣髴とさせる多様な食器や日用品の数々が発見されたことなどです。


期間中の関連行事
 ワークショップ 『大坂の土人形をつくろう』

特集展示「新発見!なにわの考古学2005」では江戸時代の玩具の一種、土人形が展示されています。紙粘土を使って土人形をつくってみましょう。

 講演会 『大阪の歴史を掘る2005』

 平成16年度の発掘調査成果の報告と中世大阪の海外交流をテーマに講演会を開催します。また、あわせて市内から出土した中世輸入陶磁器、国産陶磁器も展示します。

【日  程】 平成17年11月19日(土)
【時  間】 午後1時30分~4時30分
        受付は1時開始
【会  場】 大阪歴史博物館 4階 講堂
【内  容】 (1)「平成16年度大阪市内の発掘調査」
          講師:平井 和(大阪市文化財協会 学芸員)
       (2)「東アジアの中の中世大阪」
          講師:小野正敏氏(国立歴史民俗博物館 助教授)
【定  員】 250名(応募者多数の場合は抽選とします)
【参加費用】 500円
【申込方法】 往復ハガキに、次を明記して下記までお申込ください。
        (ハガキ1枚につき2名様まで)。
        ●往信面 氏名・住所・電話番号
        ●返信面 申込者の氏名・住所
        申 込 先:〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
             大阪歴史博物館「大阪の歴史を掘る」係

参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。

【申込締切】 平成17年11月4日(金)消印有効

【特  典】 本講演会にご参加の方には、当館オリジナルグッズをプレゼントします(お1人につき1点)。

【お問合せ】 大阪歴史博物館 TEL.06-6946-5728(火曜日休館)

 当館・(財)大阪市文化財協会 学芸員による展示解説

(1)平成17年10月28日(金) 午後5時30分 ~
   ※金曜日のため、午後8時まで開館しています
(2)     11月 6日(日) 午後2時 ~
(3)     11月13日(日) 午後2時 ~
(4)     11月27日(日) 午後2時 ~
 ※解説時間はいずれも約30分間です
 ※参加料は無料(ただし常設展示観覧料が必要)です。
  上記の時間に会場(8階特集展示室)へお越しください。

【特  典】 展示解説にご参加の方には、当館オリジナルグッズをプレゼントします(お1人につき1点)。


おもな展示資料
弥生時代後期の土器

弥生時代後期の土器
平野区瓜破北遺跡(2世紀)

 
展示資料数:
   約200件
江戸時代の溝から見つかった銅銭

江戸時代の溝から見つかった銅銭
中央区大坂城跡(18世紀後半~19世紀初頭)

江戸時代前期の国産陶磁器

江戸時代前期の国産陶磁器
中央区大坂城下町跡(16世紀末~17世紀中頃)

おもな展示資料

弥生時代後期の土器

(1) 弥生時代後期の土器
平野区瓜破北遺跡(2世紀)


 

弥生時代には食物を盛るための鉢(はち)や高杯(たかつき)、調理のための甕(かめ)などの土器が使われました。右側のふたつの甕には外側に煤(すす)がついていて、火を使って煮炊きしていたことがわかります。

(2) 江戸時代の溝から見つかった銅銭
中央区大坂城跡(18世紀後半~19世紀初頭)

 

大坂城代の屋敷と庶民の町家の境に造られた溝から171枚もの銅銭が見つかりました。ほとんどが「寛永通寶(かんえいつうほう)」ですが、3枚だけ「洪武通寶(こうぶつうほう)」「煕寧元寶(きねいげんぽう)」が含まれています。

江戸時代の溝から見つかった銅銭
江戸時代前期の国産陶磁器

(3) 江戸時代前期の国産陶磁器
中央区大坂城下町跡(16世紀末~17世紀中頃)

江戸時代のゴミ穴からさまざまな生活用具とともに、多くの陶磁器が見つかりました。唐津(からつ)焼・伊万里(いまり)焼・瀬戸美濃(せとみの)焼など、今と変わらぬ機能的で美しい陶磁器は、天下の台所と呼ばれた大坂の暮らしを豊かに彩ったことでしょう。