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特別展 日英交流 大坂歌舞伎展-上方役者絵と都市文化- 主な展示資料
(H26.4.2更新)

主な展示資料バナー

北洲(ほくしゅう)「三代目中村歌右衛門の加藤正清(かとうまさきよ)」

北洲(ほくしゅう)「三代目中村歌右衛門の加藤正清(かとうまさきよ)」

文政3年(1820)大英博物館蔵

文政3年(1820)9月に道頓堀の角の芝居(角座)で上演された「八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)」で加藤正清を演じる三代目中村歌右衛門(1778~1838)を描いた錦絵版画の大判の役者絵。胸から上を描いた大首絵で、見得を切る歌右衛門の迫力を表現する。絵師の北洲は江戸の葛飾北斎(かつしかほくさい)に入門したが、専業の絵師ではなく、三代目歌右衛門の贔屓(ひいき)のひとりとして知られている。数多くの歌右衛門を描き、北洲の総作品の半数を占める。


国宝 宋版後漢書

流光斎(りゅうこうさい)「初代嵐雛助の(あらしひなすけ)の秋塚帯刀(あきづかたてわき)」

寛政5年(1793)大英博物館蔵

伊達騒動を題材とした「けいせい睦玉川(むつのたまがわ)」で秋塚帯刀を演じる初代嵐雛助(叶(かのう)雛助、1741~1796)を描いた細判の錦絵版画。寛政5年(1793)2月に道頓堀角の芝居で上演された。上方役者絵の祖、流光斎如圭(りゅうこうさいじょけい)の秀作のひとつであり、上方役者絵の初期作品である。細判という小さな画面を超えた役者の迫力と緊張感を伝える。


吉村周南 二代目嵐吉三郎の猿廻し与次郎図絵馬

吉村周南 二代目嵐吉三郎の猿廻し与次郎図絵馬

道明寺天満宮蔵

享和2年(1802)に二代目嵐吉三郎(後に璃寛、1769~1821)が、大坂の絵師・吉村周南に自らの姿を描かせて藤井寺市の道明寺天満宮に奉納した歌舞伎絵馬。与次郎の役は、吉三郎が寛政10年(1798)に大当たりを取った役柄で、彼の代表的な絵姿として多くの絵画が残されている。道明寺天満宮の絵馬所に長期間掲げられていたため損傷が激しかったが、この度修復作業が完了し、本展覧会が初公開となる。


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