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宮大工の活躍(第1期)

(H26.6.25更新)

平成17年5月11日(水)~7月11日(月)(予定)

麒麟鼻下絵きりんばなしたえ
山崎健治郎氏蔵
麒麟鼻下絵
中国の伝説上の動物・麒麟きりんをあらわした建築装飾。麒麟は頭に角があり、馬の蹄をもつ。麒麟は聖人、聖君があらわれる前に出現するとされる。

蟇股下絵かえるまたしたえ菊水きくすい
山崎健治郎氏蔵
蟇股下絵・菊水
蟇股かえるまたは寺社建築の装飾のひとつで、柱上に渡された水平材の上におかれる。本図は蟇股の輪郭線いっぱいに菊水と童子の図柄が展開している。

蟇股下絵かえるまたしたえ葡萄ぶどう栗鼠りす
山崎健治郎氏蔵
蟇股下絵・葡萄に栗鼠
蟇股内側の対角線上に、葡萄の幹を挟んで二匹の栗鼠が描かれている。蟇股の図案としては比較的珍しいもの。

飛龍下絵ひりょうしたえ部分ぶぶん
山崎健治郎氏蔵
飛龍下絵・部分
飛龍は仏殿の天井画や襖絵に好んで描かれた。本図は縦長の構図で左側半分しか伝わっていないが、本来は右側にも図柄が続いていたと思われる。

寺社参詣は庶民の楽しみのひとつであった。多くの参詣者の喜捨きしゃで建てられた寺社建築には、たくさんの彫り物や装飾が施され、ひとびとの目を楽しませていた。

ここに展示する資料は、大坂・天満の宮大工・山崎家に伝わった資料で、大坂および周辺の広い地域の寺社彫刻を含むものである。

これらの下絵をもとに彫り物大工が腕を振るい、建物の内外を装飾していった。個々の彫り物の楽しさもさることながら、これらが一堂に集まった寺社建築は、まさに近世の庶民信仰が生んだ芸術作品といえるだろう。

フロア / 9階 コーナー / まちの生活―信仰する
9階フロアマップ