大阪歴史博物館　Osaka Museum of History

月山一門は中世出羽の月山鍛冶にルーツを持ち、幕末以降は大阪の地でその技を継承発展させ、現代に至るまで優れた刀工を輩出し続けている一門です。

なかでも、二代月山貞一は、大正13年の大阪美術協会展での入選という華やかなデビューを飾りながらも、先の大戦後には刀剣制作禁止という困難に見舞われます。また、父や祖父といった優れた実績の重圧に耐えながらも誇り高く作刀を続け、昭和46年に国指定重要無形文化財（いわゆる人間国宝）の栄誉に輝きました。

第２部では、幕末から近現代にかけて大阪で活躍した大阪月山派の二代目月山貞一の作品を中心に、古刀期の月山刀など月山一門の代表作および関連資料を一堂に展示し、大阪を拠点に活躍し、日本刀の一大流派となった大阪月山派の技と美を紹介します。