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  5. 第46回特集展示「博物館資料でみる船場の歴史」

(H25.7.19更新)

第46回 特集展示

博物館資料でみる船場の歴史

 ◆ 平成19年 4月25日(水) 5月28日(月) ◆ 

毎週火曜日休館
5月1日(火)は臨時開館

会 場
8階 特集展示室

時 間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで

観覧料



主 催  大阪歴史博物館

 平成19年4月25日(水)から5月28日(月)まで、8階特集展示室(常設展示場内)において、特集展示「博物館資料でみる船場の歴史」を開催し、船場の町の成立と発展に関する「大坂城下町跡出土魚市場木簡」(織豊時代、大阪市文化財協会保管、大阪市指定文化財)などの考古資料や、古文書・古記録など約60件を展示します。
 今回の展示では、町の成立とその後の発展の過程に焦点を当て、発掘調査によって明らかになった町の移り変わりの様子や、水帳絵図(土地台帳)から判明する町の特徴などを紹介します。合わせて住民の生活ぶりや生業などを示す資料も展示します。また、船場が城下町となる以前、古代から中世にかけての時代や明治以後の時代に関する資料も展示し、この地域がどのような歴史をたどってきたのかを明らかにします。

 大阪市の中心部に位置する船場は、豊臣秀吉によって大坂城の城下町として開発されたことが知られています。慶長19・20年(1614・15)の大坂冬の陣・夏の陣で大きな被害を受けたのち、江戸時代には商業の中心地として発展を遂げてゆきました。


期間中の関連行事
 『展示解説』
学芸員による展示解説を行います。
【日 時】 平成19年5月4日(金・祝)・12日(土)・19日(土)
 午後2時~(所要30分程度)
【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室 交通のご案内
【定 員】 なし
【参加費】 無料(ただし、ご入場には常設展示観覧料が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越しください。

おもな展示資料

大坂城下町跡出土魚市場木簡

 織豊時代 大阪市文化財協会保管 大阪市指定文化財

「大坂城下町跡出土魚市場木簡」詳細へ
展示資料数:
 約60点

「天下一」銘呉須赤絵大皿

 江戸時代初期 大坂城下町跡出土 大阪市文化財協会保管

「「天下一」銘呉須赤絵大皿」詳細へ

道修町1丁目水帳絵図

  文政8(1825)年 大阪歴史博物館蔵

「道修町1丁目水帳絵図」詳細へ

おもな展示資料

大坂城下町跡出土魚市場木簡

(1) 大坂城下町跡出土魚市場木簡

  織豊時代 大阪市文化財協会保管 大阪市指定文化財

大阪市中央区道修町1丁目で出土した資料で、木札に墨で「あじ」「さば」などの商品名が記されている。文献の記録には、この場所には豊臣氏の時代から大坂夏の陣後の元和8年(1622)ごろまで魚市場が存在したことが見えるが、この資料の発掘によって、その存在が考古学的に裏付けられることになった。

「天下一」銘呉須赤絵大皿

(2) 「天下一」銘呉須赤絵大皿

  江戸時代初期 大坂城下町跡出土 大阪市文化財協会保管

中国南方の福建省・広東省で焼かれた直径38cmあまりの大皿で、中心部に「天下一」の文字が上絵付けで記されている。「天下一」という言葉は織豊時代から江戸時代初期にかけての日本で流行したが、中国では使用例が知られていない。このため日本からの注文に応じて中国で生産され、輸入された作品と考えられる。江戸時代初期の中国との交易を示すとともに、当時の船場商人の嗜好や経済力を示す資料といえる。

道修町1丁目水帳絵図

(3) 道修町1丁目水帳絵図

  文政8(1825)年 大阪歴史博物館蔵

水帳とは江戸時代の土地台帳のことで、この内容を視覚的に表したものが水帳絵図である。道修町の通りに面した屋敷の並び方(これが町の単位)や個々の屋敷の広さ、所有者などが表現されており、これによって町の空間構造を具体的に知ることができる。