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江戸と明治の華-皇室侍医ベルツ博士の眼-
(H25.10.1更新)

大阪歴史博物館 特別展
「江戸と明治の華-皇室侍医ベルツ博士の眼-」を開催します

平成20年10月25日(土)~12月8日(月)

大阪歴史博物館では、平成20年10月25日(土)から12月8日(月)まで、6階特別展示室において、特別展「江戸と明治の華 -皇室侍医ベルツ博士の眼-」を開催します。本展では、ドイツ人医師・エルヴィン・フォン・ベルツ(1849~1913)により収集された江戸時代から明治時代に作られた日本の絵画や工芸品を約180件展示し、19世紀のヨーロッパを魅了した精緻な美術工芸品の数々を紹介します。

ドイツ出身のベルツは、明治9年(1876)、東京医学校(現在の東京大学医学部)の教師として来日し、森鴎外おうがいなど優秀な医学者を育成しました。ベルツは教育者として活躍するかたわら皇室侍医に任命され、明治、大正両天皇から厚い信頼を得ます。また草津温泉を中心にした温泉療養や美肌液「ベルツ水」(「美人アレシラズ」の商品名で大阪の盛香薬館から発売)の普及により、ひろく日本人の健康を願った人でもありました。

彼は日本美術をこよなく愛し、滞在30年の間に日本人の花夫人の助力を得て、屏風びょうぶ掛軸かけじく絵巻えまき印籠いんろう根付ねつけ蒔絵まきえや金属工芸品の収集を進めました。そのコレクションはドイツに送られ、現在ではドイツ南部のシュトゥットガルト市のリンデン民族学博物館に約6,000点が収蔵されています。それらの中には、西洋への輸出を目的に作られたため日本には残らず、あまり見ることができない珍しい工芸品(七宝しっぽうや漆器類)が含まれています。

本展では、ベルツコレクションを中心にリンデン民族学博物館の所蔵品から選りすぐりの美術工芸品を展示します。その多くが日本初公開の品となります。ベルツはもとより当時の西洋の人々を魅了し、収集熱を高潮させたハイレベルな美術品の数々を通して、いまでは忘れられがちな江戸時代から明治時代にかけての技術や文化力の高さを再認識していただく機会となれば幸いです。

会期中の11月3日(月・祝)午後2時から、出川でがわ哲朗てつろう氏(大阪市立東洋陶磁美術館館長)による講演会を開催します。また11月 7日(金)、11月14日(金)両日とも午後7時から、それぞれ本館学芸員による展示解説を行います。

特別展「江戸と明治の華 -皇室侍医ベルツ博士の眼-」
会期

平成20年10月25日(土)~12月8日(月)

主催 大阪歴史博物館、朝日新聞社、ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州立リンデン民族学博物館
出品協力 ドイツ ビーティヒハイム=ビッシンゲン市立博物館
後援 ドイツ連邦共和国大使館、ドイツ連邦共和国総領事館、ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州
協力 日本航空
企画協力 大広
会場 大阪歴史博物館 6階 特別展示室 交通のご案内
開館時間 午前9時30分から午後5時まで(金曜日は午後8時まで)
(ただし、入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料
  特別展 常設展+特別展
《割引になります》
前売券
大人 1,000円
(900円)
1,500円
(1,440円)
800円
高大生 750円
(680円)
1,080円
(1,040円)
600円
※( )内は20名以上の団体割引料金。
※ 中学生以下、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明提示)、障害者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。
総出品点数 約180点