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  5. 第57回特集展示「90周年記念 大阪市中央公会堂の建築・美術・舞台」

(H25.7.18更新)
大阪市中央公会堂開館90周年記念参加事業

第57回 特集展示

90周年記念
大阪市中央公会堂の建築・美術・舞台

◆ 平成20年 10月29日(水)~12月23日(火・祝) ◆
毎週火曜日休館(祝日の場合は翌日休)
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧になれます
主催
大阪歴史博物館

大阪歴史博物館では、平成20年10月29日(水)から平成20年12月23日(火・祝)まで、8階特集展示室において特集展示「90周年記念 大阪市中央公会堂の建築・美術・舞台」を開催します。

大正7年(1918)11月に開館した大阪市中央公会堂は、今年で90歳を迎えます。この間、常に多くの市民に利用され、親しまれてきました。平成11~14年(1999~2002)には保存再生工事が行われ、同14年には国の重要文化財に指定されました。本展覧会では、90周年を記念し、公会堂誕生にいたる過程を中心に、完成後のさまざまな出来事、保存・再生工事で明らかになった点などを紹介します。

会場は、「1.寄贈者・岩本栄之助」、「2.設計競技と建築工事」、「3.松岡ひさしの天井画・壁画」、「4.公会堂の舞台活動」、「5.平成の保存・再生工事」の各コーナーに分けて資料を展示します。

みどころのひとつ「2.設計競技と建築工事」のコーナーでは、13名の有名建築家による公会堂の設計競技案を展示し、さまざまなデザインの公会堂が検討されていたことを一覧いただきます。また「3.松岡ひさしの天井画・壁画」コーナーでは、大阪市中央公会堂3階特別室に描かれた松岡ひさしによる天井画・壁画の下絵などの展示を通して、公会堂の壁画の制作過程に触れていただければと思います。

本展示を通して、大阪のシンボルとして親しまれている大阪市中央公会堂の知られざる姿を再発見して下さい。


期間中の関連行事

『学芸員による展示解説』

【日時】
平成20年11月24日(月・振替休日)、12月13日(土)
14時から(約30分間)
【会場】
大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【参加費】
無料(ただし、ご入場には常設展示観覧料が必要です)
【参加方法】
当日直接会場へお越し下さい
【定員】
なし

おもな展示資料

展示資料数:約50点
「大阪市公会堂設計競技1席 岡田信一郎案透視図」詳細へ
大阪市公会堂設計競技1席 岡田信一郎案透視図

大阪市中央公会堂蔵
「松岡壽画《天地開闢下絵》」詳細へ
松岡ひさし画《天地開闢てんちかいびゃく 下絵》

大阪市立近代美術館建設準備室蔵
「松岡壽画《ミネルヴァとメルクリウス》」詳細へ
松岡壽画《ミネルヴァとメルクリウス》

大阪市立近代美術館建設準備室蔵

主な展示資料

大阪市公会堂設計競技1席 岡田信一郎案透視図

(1)大阪市公会堂設計競技1席 岡田信一郎案透視図

大阪市中央公会堂蔵

明治45年(1912)、大阪市公会堂(現・大阪市中央公会堂)のデザインを決めるため、17人の著名建築家が指名を受けて設計競技に参加し、うち13名が期限内に設計案を提出しました。1席に選ばれたのは参加者中最年少だった岡田信一郎(当時29歳)でした。本作品はその原図で、大阪市中央公会堂のデザインが誕生するきっかけになったものです。


松岡壽画《天地開闢下絵》

(2)松岡ひさし画《天地開闢てんちかいびゃく 下絵》

大阪市立近代美術館建設準備室蔵

大阪市中央公会堂3階正面の特別室には、曲面をなす天井全体に《天地開闢》が描かれています。本作品は、特別室の天井画・壁画を手がけた松岡壽による下絵であり、天井画の当初の構想を知ることが出来る貴重な作品です。場面は伊邪那岐いざなぎ伊邪那美いざなみ(画面右下・左下)が国づくりのため、あまかみ(画面上部)よりあめ瓊矛ぬほこを授かる瞬間を劇的に描いています。


松岡壽画《ミネルヴァとメルクリウス》

(3)松岡壽画《ミネルヴァとメルクリウス》

大阪市立近代美術館建設準備室蔵

大阪市中央公会堂正面の屋根の上を飾る科学・工芸・平和を象徴する女神「ミネルヴァ」と商業の神「メルクリウス」の像は、昭和18年(1943)、戦時中の金属回収に応じて撤去されました。平成14年(2002)に保存・再生工事を終えた大阪市中央公会堂では、竣工当時の状態に復元するために、この像が再現されました。本作品は大正6~7年(1917~18)に松岡壽により描かれたスケッチで、「ミネルヴァ」と「メルクリウス」の背後には、実際には作られなかった大阪市章「みおつくし」が描かれています。