展示・イベント


第3回「なにわの宮新作万葉歌」記念シンポジウム「『万葉集』誕生の道のりをたどる」
※このイベントは終了いたしました。
(H21.1.30更新)

平成18年秋、難波宮跡から万葉仮名で書かれた木簡が発見されました。これは7世紀中ごろのもので、万葉仮名で文章が書かれたものとしては最古のものであったことから、古代史だけでなく国語学のうえからも注目されました。一方、昨年は『万葉集』に収められた歌を記した木簡が相次いで3点発見されました。これらは7世紀後半から8世紀中頃のもので、すでに発見されていた難波宮跡出土の万葉仮名木簡を加えると、4点の木簡はいずれも『万葉集』の編纂事業が完成をみる前後かそれ以前のものであることがわかります。それぞれの木簡は、年代、形態が異なるだけでなく、文章の書き方や文字などにも特徴があり、使われ方(書かれた目的)も異なっていたものと思われます。

シンポジウムでは、各パネリストがそれぞれの専門分野からこれらの木簡を比較検討することによって、『万葉集』が編纂された過程を考え、あわせて古代の人々にとって万葉仮名や歌がもっていた意味を探ります。

シンポジウム当日は、石神遺跡(奈良県明日香村)出土木簡、宮町遺跡(紫香楽宮跡)(滋賀県甲賀市)出土木簡、難波宮跡(大阪市)出土木簡の実物を会場に展示します。また馬場南遺跡(京都府木津川市)出土木簡の実物は展示できませんが、写真パネル、レプリカとあわせて一緒に出土した墨書土器などを展示します。

第3回「なにわの宮新作万葉歌」記念シンポジウム
「『万葉集』誕生の道のりをたどる」
主催 大阪市、大阪市教育委員会、財団法人大阪市文化財協会、大阪歴史博物館、甲賀市、毎日新聞社
日時 平成21年3月20日(金・祝) 午後1時〜4時30分(1時〜2時は授賞式)
会場 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内
内容
基調講演「4つの万葉仮名木簡の出土とその意義」
栄原永遠男氏(大阪市立大学大学院教授、日本古代史)
パネリスト
毛利正守氏(武庫川女子大学教授、上代文学・古代国語学)
坂本信幸氏(奈良女子大学大学院教授、上代国文学・万葉学)
司会
上野 誠氏(奈良大学教授、万葉文化論)
参加費 無料
定員 250名(応募多数の場合は抽選)
参加方法 (1)「シンポジウム参加希望」と記入のうえ
(2)郵便番号(3)住所(4)氏名(ふりがな)(5)電話番号を明記し、
はがき、ファックス、メールで応募してください。
締め切り 平成21年2月28日(土)(必着)(応募多数の場合は抽選)
申込み先 〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20
大阪市教育委員会事務局 生涯学習部 文化財保護担当「シンポジウム」係
Fax:06-6201-5759
Eメールアドレス:harukusa@city.osaka.lg.jp ※申込み先は大阪歴史博物館ではありません。 参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。

講師プロフィール

栄原永遠男(さかえはら・とわお)

大阪市立大学大学院教授。1946年、東京生まれ。主な研究テーマは日本古代流通経済史、正倉院文書。著書に『天平の時代』、『奈良時代流通経済史の研究』、『日本古代銭貨流通史の研究』、『奈良時代の写経と内裏』などがある。

毛利正守(もうり・まさもり)

武庫川女子大学教授。1943年、岐阜県生まれ。研究テーマは上代語、上代文学、古代国語学。著書に『新校注 萬葉集』(和泉書院)、『日本書紀1〜3』(新編日本古典文学全集、小学館、共著)などがある。


坂本信幸(さかもと・のぶゆき)

奈良女子大学大学院教授。1947年、高知県生まれ。専門は上代国文学。研究テーマは万葉歌人の研究。万葉の作品論。著書に『万葉拾穂抄I〜IV』、『万葉事始』、『セミナー万葉の歌人と作品』(全12巻)がある。また、歌集に『雪に恋ふ』がある。

上野誠(うえの・まこと)

奈良大学教授。1960年、福岡県生まれ。主な研究テーマは万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。著書に『万葉民俗学を学ぶ人のために』、『万葉びとの生活空間-歌・庭園・くらし-』、『みんなの万葉集 響きあう「こころ」と「ことば」』などがある。