展示・イベント


サウンド・オン・フィルム特別上映会 1921年作『路上の霊魂』生演奏上映会
※このイベントは終了いたしました。
(H20.8.16更新)
 サイレント映画を、生の音楽演奏にのせて上映する“サウンド・オン・フィルム”。
 松竹最古のサイレント映画にして、それまでの「活動写真」が「映画」になったと高く評価された1921年製作の日本映画史上の傑作『路上の霊魂』が、新しいスコアを得て今に甦る!!
 新進作曲家・渡邊崇の音楽プロデュースと5人のミュージシャンによるライブ演奏で、サイレント映画の傑作が新しい作品になって復活!!87年前の驚きの映像が、1世紀を経て現代とクロスする注目のイベント!ぜひご覧下さい!!
サウンド・オン・フィルム特別上映会 
1921年作『路上の霊魂』生演奏上映会
主催 大阪歴史博物館、NPO法人コミュニティシネマ大阪
企画協力 プラネット・プラス・ワン
フィルム提供 東京国立近代美術館フィルムセンター
日時 平成20年10月19日(日)  午後2時から (開場は午後1時30分から)
会場 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内
定員 250名 (先着順)
参加費 前売券:2,300円 / 当日券:2,600円

※前売券は、整理番号付きチケットとなります。当日、整理番号順にご入場いただきます。
※前売り券は、チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクス(Pコード554-465)、シネ・ヌーヴォ他で好評発売中です。
※前売券は8月30日(土)発売(一部31日から)。
※当日、満員の際は、ご入場できないこともありますので、できるだけ前売券をお求めください。
※館内では、指定された場所以外での飲食はご遠慮ください。
お問合せ コミュニティシネマ大阪
TEL: 06-6373-1211/FAX: 06-6373-1213
e-mail: office■ccosaka.org (※スパム防止のため@を■にしています)
ホームページ:http://www.ccosaka.org/
※ご注意−問い合わせ先は大阪歴史博物館ではありません

“サウンド・オン・フィルム”とは?

■無声(サイレント)時代の傑作や忘れられた作品を、“新たな音楽”とともに甦らせる企画“サウンド・オン・フィルム”。これはPLANET+1(プラネット・プラス・ワン)で月1回のペースで1年に渡って開催してきた特別企画です。
■これまでも無声映画の音楽や弁士を付けての「懐かしの映画」を再現する企画は開催されてきていますが、この“サウンド・オン・フィルム”はそれらとは異なり“新たな音楽”を付けた新しい試み、フィルムと音楽の“ライブ・セッション”であり、新進の作曲家でミュージシャンでもある渡邊崇さんの音楽プロデュースとして実現。渡邊氏はパンク系のロックから実験的な現代音楽、そしてクラシックまで幅広く作曲・演奏できる珍しい存在であり、若い映像作家からも厚く信頼されています。
■この“サウンド・オン・フィルム”第1回は、早川雪洲主演のハリウッドの創設者とも言われるトーマス・インスの『火の海』上映会、その後も、グリフィスの『アッシリアの遠征』、巨匠ドライヤーの『裁かるるジャンヌ』、フランスの前衛映画『アッシャー家の末裔』、坂東妻三郎のチャンバラ『江戸怪賊伝・影法師』などを経て第10回の記念企画が今回の上映となり、PLANET+1の企画協力のもと大阪歴史博物館で開催する運びとなりました。これまで参加した演奏家が集結し、ミュージシャン同士のセッションも楽しみな「特別編」となります。ご期待ください!!

路上ろじょう霊魂れいこん

『路上の霊魂』撮影風景
●あらすじ●
山奥の製材所の経営者・杉野には許嫁を残して家出した息子・浩一郎がいた。浩一郎はヴァイオリニストになることを夢見て東京に出ていたが音楽界を追われ、妻・娘を連れて故郷に戻ろうとする。しかし父は息子を許さず、浩一郎一家はクリスマスにも飢えることになり……。

1921(大正10)年/松竹キネマ研究所第1回作品/35mm/サイレント/白黒/112分(18fps)
監督:村田実 総指揮:小山内薫 脚本:牛原虚彦 撮影:水谷文次郎 光線:島津保次郎
出演:小山内薫、沢村春子、久松三岐子、鈴木傳明、南光明、蔦見丈夫、岡田宗太郎、村田実、伊達竜子、英百合子

◆初期の松竹に芸術を持ち込んだ小山内薫(おさない・かおる)が主宰した松竹キネマ研究所の第1回作品。本作の登場で、それまでの「活動写真」が「映画」になったと驚きを持って迎えられ、現在に続く日本映画(現代劇)の原点となった。21年はまさに新しい日本映画が産まれた年でもある。
◆1916年(大正3年)大正デモクラシーを推進していた文学者たちが、同時代の日本映画への批判をこめてあらたに「純映画運動」に終結。中心となったのは帰山教正、作家・谷崎潤一郎、新劇作家の小山内薫と田中栄三であった。
◆尾上松之助の時代劇(旧劇)を中心に女形を使った新派劇の映画化をしていた日活(1913年設立)に対抗して1920年に蒲田にスタジオを建てた松竹(1921年設立、野村芳亭所長)は、ヘンリー小谷などを招くとともに近代日本における新劇運動の推進者・「純映画運動」の小山内薫を招いて「松竹キネマ研究所」を設立。ここで最初に製作され、その後の日本映画を決定的に影響付けたのが『路上の霊魂』である。
本作は、シュミットボン『街の子』(森鴎外訳)、ゴーリキー『夜の宿(どん底)』(小山内訳)を元に、牛原虚彦が自由に翻案した。人間の悩みを主題に、二つの対照的な例が並行して描かれる手法にはD・W・グリフィスの「イントレランス」の影響が見られる。1921年春、徳川夢声の説明で世間に公開された。小山内薫は総指揮とともに俳優としても出演。監督は野村実、光線(照明)が島津保次郎、息子役には鈴木傳明(東郷是也)。村田実は20年代末から30年代にかけて日活太秦の、牛原虚彦、島津保次郎の二人は松竹・蒲田の巨匠監督として活躍することになる。
◆なお、溝口健二が日活向島に入社したのが1920年でデビューが23年、小津安二郎が松竹蒲田撮影所に入社したのが23年で27年に監督デビュー、伊藤大輔は小山内の門下でありヘンリー小谷の脚本を経て24年に帝キネの現代劇で監督となった。

ライブ演奏

  • 音楽プロデューサー:渡邊崇氏
    1976年広島生まれの若手作曲家。現在、テレビで彼の手掛けた音楽を耳にしない日は無いと言って良い程数多くのCM音楽を手掛ける。ポストなにわのモーツァルト。national「エコキュート」、田中麗奈主演の「gold crest」、Benesse「こどもちゃれんじ」、POLA「ホワイティシモ」、キヤノン「Color image RUNNER」、SMAPの草なぎ剛出演の「アリエール」等々、誰もが必ず耳にした事がある楽曲を日々産み続けており、いまや日本のテレビ広告業界において欠かせない音楽家となっている。2007年、ドイツのonpa)))))レーベルがその才能にいち早く着目、ソロCD「Slider」をリリース。音楽監督をつとめた最新映画「BABIN」(堀部圭亮:主演)が短編部門としては日本初、ロカルノ国際映画祭2008に正式ノミネート。
  • ピアノ:古元美千子
    4歳からピアノを始める。大学在学中には様々な楽器の伴奏や学生オーケストラとのピアノコンチェルト共演など、出演演奏会多数。今年、大阪音楽大学を卒業し、現在は小・中学校で非常勤講師として勤務する傍ら演奏活動にも励んでいる。
  • フルート:久保田裕美
    大阪音楽大学卒業。フルートを待永望、大江攻志、遠藤剛史、榎田雅祥の各氏に師事。フルートマスタークラスをギャスパー・オヨス、タデュー・コエロ、ハンスゲオルグ・シュマイザーの各氏に受講。現在、神戸・大阪を中心にフリーの演奏者としてオーケストラ、室内楽、アンサンブル等の演奏活動を行っている。
  • ヴァイオリン:膳ルミ子
    京都出身。京都市立芸術大学音楽学部 創立50周年記念ドイツ公演を機に抜擢された、弦楽専攻生アンサンブルに参加。ドイツにて「ヴァインガルテン若い芸術家による音楽週間」の音楽監督W. Jahnの招集により、公演に出演。その後も、京都・ドイツ・フランスなどで公演を続ける。バロックザール賞授賞(2004)。現在、演奏活動をしながら楽団などの指導にあたる。
  • ギター・パーカッション:大和川レコード
    アーティスト、日常編集家:アサダワタルの個人屋号。弾き語り、ビデオパフォーマンス、バンドや映画、CM等でのドラム演奏、環境音編集、オルタナティブなスペースやメディアの運営、多岐にわたり活動。横浜BankART1929の公募企画「CafeLiveSeries2008」にて、最上位賞「BankART賞」受賞。06年より、大阪市文化事業「築港ARC」のチーフディレクター。http://yrecord.exblog.jp/
  • ギター・パーカッション:クスミヒデオ
    ギター、オリジナル弦楽器。1972年生まれ。和歌山県出身。弦楽器を中心とした多種の楽器と声で大阪を拠点に多くのライブイベントを騒がす硬派軟体音楽家。