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  5. 第54回特集展示「安井家文書の世界-近世都市大坂の建設をになった人びと」

(H25.7.18更新)
 

第54回 特集展示

安井家文書の世界
-近世都市大坂の建設をになった人びと-

 ◆ 平成20年 5月21日(水)7月7日(月) ◆ 
毎週火曜日休館

会 場
8階 特集展示室

時 間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで

観覧料



主 催 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館では、平成20年5月21日(水)から7月7日(月)まで、8階特集展示室において特集展示「安井家文書の世界-近世都市大坂の建設をになった人びと」を開催します。

 大阪歴史博物館所蔵の「安井家文書」は、江戸時代に大坂三郷南組の惣年寄をつとめた安井家に伝来した文書群で、平成11年(1999)には大阪市の有形文化財に指定されています。安井家文書には、17世紀から18世紀初めにかけての近世都市大坂の建設に関わるものが多数ふくまれています。今回の展示では、安井家文書という古文書群を読み解くことから見えてくる、近世都市として建設されていった17世紀の大坂の社会に迫ります。

とくに、安井家は道頓堀川の開削とその後の周辺地域の開発に携わったことで有名で、その名の由来となった成安道頓に関する資料や、それ以後の開削やその周辺地域の開発の様子を示す資料、芝居に関する資料も展示します。


期間中の関連行事
 『学芸員による展示解説』
【日 時】 平成20年5月24日(土)
  14時から(約30分間)
【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【参加費】 無料(ただし、ご入場には常設展示観覧料が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい
【定 員】 なし

 古文書講座『古文書で読む大坂の歴史 江戸時代初期編』
【日 時】 第1回:平成20年5月25日(日)
第2回:平成20年6月 1日(日)
いずれも14時から16時(受付は13時30分から)
【会 場】 大阪歴史博物館 4階 講堂
【参加費】 各回200円
【定 員】 250名(当日先着順)

 


おもな展示資料

山田重次他三名連署書状

  元和元年(1615) 本館蔵

「山田重次他三名連署書状」詳細へ
 
展示資料数:
 約30点

成安道頓書状

  本館蔵

「成安道頓書状」詳細へ
「大坂三郷火消組纏拾四本之図」詳細へ

大坂三郷火消組纏拾四本之図

  本館蔵

おもな展示資料


山田重次他三名連署書状
(1) 山田重次他三名連署書状
元和元年(1615) 本館蔵
大坂の陣後に大坂城主となった松平忠明の家臣4名から、大坂の陣で中断されていた南堀河(のちの道頓堀川)の開削と周辺の町の開発の再開を、工事に携わっていた安井九兵衛と平野藤次に命令した文書。道頓堀川開削の様子を直接示す貴重な資料である。
 

成安道頓書状
(2) 成安道頓書状
本館蔵
道頓堀川の開削を推進していたが、途中大坂の陣で豊臣方につき戦死した成安道頓の書状。道頓は旧来安井家の人物とされてきたが、安井家文書の分析により現在では平野七名家の一つ成安家の人物というのが定説となった。

 
 

大坂三郷火消組纏拾四本之図
(3) 大坂三郷火消組纏拾四本之図
本館蔵
安井家は大坂三郷の一つである南組の惣年寄をつとめた。惣年寄は市中の火事の際に消火活動の総指揮にあたることになっていた。大坂の火消組は雨、波、井、瀧、川の五つの印に分かれており、纏(まとい)も作られた。本図はその纏を描いたものである。