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  5. 第60回特集展示「修復品・新収品お披露目展」

(H25.7.17更新)

第60回 特集展示

修復品・新収品お披露目展

◆ 平成21年 4月8日(水)~6月15日(月) ◆
毎週火曜日休館(祝日の場合は翌日休)
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧になれます
主催
大阪歴史博物館

 大阪歴史博物館では、平成21年4月8日(水)から6月15日(月)まで、8階の特集展示室において特集展示「修復品・新収品お披露目展」を開催します。

 博物館の所蔵する資料の中には、表面の剥落やひび割れなどの破損、あるいは錆や汚れなどにより、必ずしも状態のよくないものが含まれています。そうした資料を修復し未来に伝えていくことは、博物館の重要な役割の一つです。さらに、修復を行うことによって、資料を展示し広く一般に公開することが可能になります。今回の企画では、修復の完了した資料を陳列し、博物館のもつ「資料の修復・保存」という役割について紹介します。

また、これに合わせて、近年館蔵品となった資料についても陳列します。

期間中の関連行事

『展示解説』

【日時】
平成21年4月18日(土)・5月16日(土)
いずれも午後2時から(約30分間)
【会場】
大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【担当】
本館学芸員 豆谷浩之 ほか
【参加費】
無料(ただし、入場には常設展示観覧料が必要です)
【参加方法】
当日直接会場へお越し下さい
【定員】
なし
おもな展示資料

展示資料数:約20点
会期中に展示替えを
行います。
宮島山水図花瓶
宮島山水図花瓶

藪明山作 明治時代
長柄文台
長柄文台

江戸時代中期
阿波人形かしら 丸目
阿波人形かしら 丸目

人形忠作 明治時代

主な展示資料

宮島山水図花瓶

(1)宮島山水図花瓶

藪明山作 明治時代

日本三景のひとつにも数えられる宮島・厳島神社の景色を細密な上絵付で写した秀作。見込みにはさまざまな花々を敷き詰めたように描き込んでいる。大阪歴史博物館へ収蔵された際には、器胎に大きなヒビがあったが、近年の修復作業によって一見して傷の箇所がわからないほどになっている。


長柄文台

(2)長柄文台

江戸時代中期

総体を黒漆塗りとした文台で、甲板裏面には大阪天満宮連歌所宗匠であった西山宗因の句が金泥で書かれている。長柄橋の橋杭を用いて作られたという伝承のある品で、当初より虫損や木材の反りが著しかったため、今回修理に踏み切った。虫損による空洞部の充填と剥落止めを中心とした繊細な修復であるため、奈良県在住の人間国宝・北村昭斎氏に依頼した。


阿波人形かしら 丸目

(3)阿波人形かしら 丸目

人形忠作 明治時代

徳島県鳴門市撫養むやに拠点があった鳴門源之丞一座旧蔵の阿波人形浄瑠璃のかしら。「丸目」は文楽の「団七」に相当し、敵役などに用いられる。人形師の人形忠(デコ忠、1840~1912)は明治期に活躍した阿波の名匠。平成7年1月の阪神淡路大震災の際(当時は大阪城内の大阪市立博物館)に転倒し、塗りの一部が剥落したため、平成14年度ににかわの注入による剥落止め処理を施した。