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聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-
(H25.9.30更新)

関連行事

講演会
チベットの歴史や密教、そして仏像などについての講演会を開催し、展覧会をより深く楽しんでいただきます。
1月31日(日)

「聖地チベットの歴史と芸術」

講師: 曽布川寛氏 (京都大学名誉教授)

7世紀にソンツェンガンポ王により統一されたチベットは、仏教の洗礼を受けるや、またたく間に仏教国家へと変貌していきました。インドでは13世紀初めに仏教は滅びてしまいましたが、チベットに安住の地を見出した後期密教は、海抜四千メートルの秘境の地で純粋培養されて、世界にも稀なチベット密教芸術を産み出したのです。ラサのポタラ宮やシガツェのシャル寺などの秘宝とともに、仏教の聖地チベットの歴史と芸術を尋ねます。

学芸員からひとこと

曽布川先生は日本を代表する東アジア美術史の研究者です。その研究の魅力は研究対象に関係する資料を美術、考古、文献などから、広く探し出されるところにあります。チベットが生み出した独特の歴史と芸術を、美術史の立場から、その該博な知識によってどのように分析されるのか、大変興味深い講演です。(村元)
2月14日(日)

「チベット文化の白眉 ―密教の美術―」

講師: 頼富本宏氏 (種智院大学学長)

少し前までは、仏像といえば、飛鳥・奈良の寂静のほとけが代名詞であったが、最近は極彩色の明るさと活動に満ちたチベット系の仏像・仏画に人びとの関心が増大しました。チベットの仏教は、起源にあたる釈迦の頃から観音菩薩・阿弥陀如来に代表される大乗仏教、そして仏教の最終形態といわれる特異な密教まですべてを含んでいるので、その美術も広大で深遠です。人間の本能や感性に鋭く訴えるチベットの密教美術の魅力を紹介します。

学芸員からひとこと

頼富先生はチベット、日本、中国などアジア各地の密教、密教美術を研究、現地での調査を数多くされています。その研究も密教図像などを扱う緻密なものから、密教の壮大な世界観にいたるまで、幅広い領域を扱ってこられました。そして多数の著書をお持ちで、研究の成果をわかりやすく紹介することにも力を入れてこられています。今回の講演会ではチベットの密教美術のすばらしさについて幅広い視野からのお話しがうかがえるものと思います。(宮本)
2月28日(日)

「仏像の衣制 ―実演でみる図像と表現の変遷―」

講師: 熊田由美子氏 (愛知県立芸術大学教授)

「衣鉢を継ぐ」の語のごとく、仏法の象徴でもある仏衣。その衣の表現はインドにおける仏像誕生以来、一定の図像的な約束をもつと同時に、地域や時代による変容を経て、わが国に伝わってきました。仏像の尊格・意味を知るためにも、さまざまな仏像の表現上の特徴を知るためにも、服制や着衣法への理解は基本のひとつです。尊像ごとの着衣法の実演を通して、仏像のなりたち、意味をたずねるとともに、名像を例にその変遷のあとをたどります。

学芸員からひとこと

仏像は信仰の対象であり、見る者を美の世界へと誘う特別な存在でもあります。そのため、古くから仏像に関する研究が盛んに行われています。特に仏像の衣制(衣のまとい方)についての関心は深く、現在でも新しい知見が発表されるなど、その表現は仏像について考える上では重要視されています。熊田先生の講演は、この仏像の衣制について実演を交えて紹介されるユニークな内容で、「なるほど仏像はこのように衣をまとっていたのか!」と、確実に「仏像を見る目」が変わる講演となります。(中野)
時間 いずれも午後2時から4時 (午後1時30分より受付)
会場 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内
定員 250名(当日先着順)
参加費 特別展観覧券あるいは半券をお持ちの方は無料。それ以外は300円

ミュージアムトーク「聖地チベットへのいざない」
チベットの暮らしや文化・歴史などについて、学芸員が紹介します。
日時 2月7日(日)、11日(木・祝) いずれも午後2時から(所要約45分)
講師 (2月 7日)宮本康治(本館学芸員)
(2月11日)松本百合子(大阪市文化財協会学芸員)
会場 大阪歴史博物館 4階 第1研修室 交通のご案内
定員 60名(当日先着順)
参加費 特別展観覧券あるいは半券をお持ちの方は無料。それ以外は300円

ワークショップ「紋きり遊びで親しむチベットの吉祥文様」
チベットで重要視される吉祥文様の意味を知っていただくためのワークショップを開催します。
紋きり遊びとは、紙をたたんでハサミで切る。それだけで、美しい文様が作れます。江戸時代から続く伝統の遊びで、チベットの吉祥文様を作り出してみましょう!
日時 3月7日(日)、14日(日)、28日(日) いずれも午後2時から4時
会場 大阪歴史博物館 アトリウム 交通のご案内
定員 なし。時間内であれば、いつでも参加可能です。
(満員の場合はお待ちいただくことがあります。)
参加費 無料

「あなたも仏像になれる?-仏像の衣・着装体験-」
仏像が身にまとう衣は仏の尊格ごとに異なります。出家後の釈迦を象った「如来」、出家以前の姿である「菩薩」。この2種の仏像の衣について、実際に着装体験を実施します。仏像を見る目が変わる、そんな体験をしてみませんか?
日時 3月21日(日)、22日(月・振休) いずれも午後1時30分から4時
会場 大阪歴史博物館 1階 エントランス 交通のご案内
※会場が変更になりました。ご注意ください。
定員 40名(当日先着順)
※「如来」「菩薩」各20名ずつ。午後1時から整理券を配付します。
参加費 無料 (ただし、特別展観覧券あるいは半券の提示が必要です)

写真パネル展
チベット展をより楽しむための写真パネル展です。学芸員が撮影した写真などでその魅力をお伝えします。
日時 平成21年11月11日(水)~平成22年3月31日(水)
午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)
会場 大阪歴史博物館 アトリウム 交通のご案内
観覧料 無料

※イベントの内容は都合により変更される場合があります。ご了承ください。


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