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  5. 第64回特集展示「楳茂都陸平展-上方舞・楳茂都流とその展開-」

(H25.7.17更新)

第64回 特集展示

楳茂都陸平展
-上方舞・楳茂都流とその展開-

◆ 平成22年 1月6日(水)~2月22日(月) ◆
毎週火曜日休館
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧になれます
主催
大阪歴史博物館
特別協力
楳茂都流舞踊協会

大阪歴史博物館では、平成22年1月6日(水)から2月22日(月)まで、8階特集展示室(常設展示場内)において、特集展示「楳茂都うめもと陸平りくへい展-上方舞・楳茂都流とその展開-」を開催し、楳茂都流の舞踊譜ぶようふ、代々の家元の肉筆画や遺品、舞踊公演等のパンフレット、衣装など、約70件を展示します。

上方舞四流のひとつ、楳茂都流は、幕末に大坂で初代楳茂都うめもと扇性せんしょう(1826~1894)が創始し、現在も大阪に拠点を置く上方舞の流派です。その三代目家元・陸平(1897~1985)は、文楽や歌舞伎、宝塚少女歌劇や松竹少女歌劇の振付も手がけた多才な舞踊家です。平成20年12月には、陸平没後ながく空席であった四代目家元として三代目楳茂都扇性(歌舞伎俳優・片岡愛之助さん)が誕生し、話題となりました。

大阪歴史博物館では、平成20年度に陸平の長女、鷲谷わしたに七菜子ななこ氏より楳茂都流宗家そうけ関係資料を受贈しており、本特集展示は、四代目家元襲名および受贈を記念して開催し、三代目家元・陸平の活動を中心に、楳茂都流の歴史を紹介します。


期間中の関連行事

『展示解説』

第1回 1月 9日(土)
第2回 2月 6日(土)
【会場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【担当】 澤井浩一(当館学芸員)
【時間】 いずれも午後2時より30分程度
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧料が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい

おもな展示資料

展示資料数:約70点
宮比大神像 二代目楳茂都扇性筆
宮比大神みやびのおおかみ像 二代目楳茂都うめもと扇性せんしょう

明治~大正時代 三代目楳茂都扇性氏蔵
楳茂都流舞踊譜
楳茂都流舞踊譜

明治~昭和戦後期 本館蔵(鷲谷七菜子氏寄贈)
楳茂都陸平 舞踊イラストノート
楳茂都陸平 舞踊イラストノート

昭和6~9年(1931~34) 個人蔵

主な展示資料

宮比大神像 二代目楳茂都扇性筆

(1)宮比大神みやびのおおかみ像 二代目楳茂都うめもと扇性せんしょう

明治~大正時代 三代目楳茂都扇性氏蔵

芸能、舞踊の神とされるアメノウズメの画像を、絵画や俳句を嗜んだ二代目楳茂都扇性が描いた作品。12月の事始め式や名取りの儀式に稽古場などに祀られた絵画で、楳茂都流では神聖視され、今日も名取式なとりしきに用いられる。三代目家元・陸平が記した祝詞のりとが付属している。


楳茂都流舞踊譜

(2)楳茂都流舞踊譜

明治~昭和戦後期 本館蔵(鷲谷七菜子氏寄贈)

楳茂都流の舞踊譜は、歌詞と音楽の譜にあわせて、舞踊の所作を振り図と文章で記した独特のもので、本館には892冊の舞踊譜・三味線譜が寄贈された。その内容は二代目楳茂都扇性(1865~1928)が記したものと、楳茂都陸平(1897~1985)が記したものに分類される。写真は、長唄「連獅子れんじし」(三人立て)の一部。


楳茂都陸平 舞踊イラストノート

(3)楳茂都陸平 舞踊イラストノート

昭和6~9年(1931~34) 個人蔵

楳茂都陸平は、昭和6~9年にかけて、文部省嘱託としてヨーロッパの舞踊、音楽を視察するため渡欧する。その際に観た舞踊公演について、ダンサーの衣装、動き、舞台装置などを、鉛筆と水彩でスケッチし、持ち帰っている。写真は1931年6月25日、ウィーンのブルクガルテンでおこなわれた近代舞踊公演の一部。