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天満魚市場図と淀川洪水図

(H26.6.13更新)

平成22年9月8日(水)~ 11月8日(月)(予定)

天満魚市場図(部分)
天満魚市場図(部分) 明治30年(1897) 湯川松堂筆 本館蔵(棚橋昭夫氏寄贈)
江戸時代から魚の立売りがあった天満には、明治初期以降、規模の大きな魚市場ができ、その様子を描いた大きな掛軸です。作者は大阪で活躍した絵師の湯川松堂(1868~1955)です。
淀川洪水図
淀川洪水図 明治18年(1885)頃 本館蔵
明治18年6月から7月にかけて起こった淀川の洪水のうち、中之島の付近を描いた絵巻。この時の洪水に今の大阪駅付近では、1メートル以上の水に浸かったといいます。

大阪は淀川からの大きな恵みを受けてきました。人々は、桜宮付近で得た淀川の水を好んで飲み、川の近くに住む漁師は、工夫をこらした道具で魚や貝を採り、「食いだおれ」の町の食卓を賑わわせました。「天満魚市場図」には、「川魚」と書かれた大きな提灯が下がり、活きのよいコイやウナギ、ナマズなどが売られている場面が描かれています。一方、淀川は洪水による大きな被害も起こしました。特に明治18年(1885)夏の洪水では、市内の大半が浸水し、難波橋、天満橋、淀屋橋など30以上の橋が流されました。その様子を描いたのが「淀川洪水図」で、中之島近辺の橋が次々と落ち、被害の大きかった様子を知ることができます。(岩佐伸一)

※あわせて当館6階特別展示室で開催される特別展「水都大阪と淀川」9月18日(土)~11月15日(月)もご覧ください。

フロア / 7階 コーナー / 美術・工芸の諸相
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