大阪歴史博物館では、平成23年10月5日(水)から12月5日(月)まで、8階特集展示室において特集展示「古文書からみる大坂の町」を開催します。
古文書は過去の社会のようすを知るうえで欠かすことのできない歴史資料ですが、くずし字で書かれていて読めない、文字だけではイメージがわかないといった理由で、一般の方々には馴染みにくい存在になっています。しかし、その形式や機能に留意し、あるいは書かれている内容を具体的にイメージしながら読んでいくと、過去の社会を生きた人びとのようすが生き生きと浮かび上がってきます。
当館の館蔵・寄託資料のなかには、江戸時代の大坂の町に関する古文書がたくさんあります。今回の展示では、「町人になる」「町役人のしごと」「町のくらし」「商家のようす」など、いくつかのテーマに分けてそれに合った古文書を、古文書に馴染みのない方々にも興味をもっていただけるよう、関連資料も含めてわかりやすく展示します。古文書という歴史資料に親しんでいただくとともに、江戸時代の大坂に生きた人びとの暮らしや社会の仕組みを感じ取っていただければ幸いです。