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(H25.7.15更新)

第75回 特集展示

古文書からみる大坂の町

◆ 平成23年 10月5日(水)~12月5日(月) ◆
毎週火曜日休館
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧いただけます
主催
大阪歴史博物館

大阪歴史博物館では、平成23年10月5日(水)から12月5日(月)まで、8階特集展示室において特集展示「古文書からみる大坂の町」を開催します。

古文書は過去の社会のようすを知るうえで欠かすことのできない歴史資料ですが、くずし字で書かれていて読めない、文字だけではイメージがわかないといった理由で、一般の方々には馴染みにくい存在になっています。しかし、その形式や機能に留意し、あるいは書かれている内容を具体的にイメージしながら読んでいくと、過去の社会を生きた人びとのようすが生き生きと浮かび上がってきます。

当館の館蔵・寄託資料のなかには、江戸時代の大坂の町に関する古文書がたくさんあります。今回の展示では、「町人になる」「町役人のしごと」「町のくらし」「商家のようす」など、いくつかのテーマに分けてそれに合った古文書を、古文書に馴染みのない方々にも興味をもっていただけるよう、関連資料も含めてわかりやすく展示します。古文書という歴史資料に親しんでいただくとともに、江戸時代の大坂に生きた人びとの暮らしや社会の仕組みを感じ取っていただければ幸いです。


期間中の関連行事

展示解説

【日時】
  1. 10月 8日(土)
  2. 10月15日(土)
  3. 10月23日(日)
  4. 10月30日(日)
  5. 11月 5日(土)
  6. 11月13日(日)
  7. 11月26日(土)
  8. 12月 4日(日)

いずれも午後2時より30分程度

【会場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室内
【担当】 八木滋(当館学芸員)
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい

おもな展示資料

展示資料数:約30点
北久太郎町二丁目宗旨巻
北久太郎町二丁目宗旨巻きたきゅうたろうまちにちょうめしゅうしまき
寛文9年(1669) 本館蔵
雛屋町丁内諸用記
雛屋町丁内諸用記ひなやまちちょうないしょようき
天保13年(1842) 本館蔵
新撰増補摂州大坂大絵図
新撰増補摂州大坂大絵図しんせんぞうほせっしゅうおおさかおおえず
貞享4年(1687) 本館蔵

主な展示資料

北久太郎町二丁目宗旨巻

(1)北久太郎町二丁目宗旨巻きたきゅうたろうまちにちょうめしゅうしまき

寛文9年(1669) 本館蔵

宗旨巻とは、各町ごとに家持町人が、キリスト教や博奕などの勝負事などの禁令を厳守すると誓約した大坂特有の形式の証文のことである。毎年作成され、家持町人は毎月誓約のための印を押した。この証文は制度が始まって最初の年に作成された貴重なものである。


雛屋町丁内諸用記

(2)雛屋町丁内諸用記ひなやまちちょうないしょようき

天保13年(1842) 本館蔵

雛屋町(大阪市中央区)の年寄天満屋六治郎が、自らが年寄として就任して以降のさまざまな事項を整理・分類した記録である。彼が町年寄に就任した経緯も記され、どのように町年寄が選出されるか具体的にわかる。


新撰増補摂州大坂大絵図

(3)新撰増補摂州大坂大絵図しんせんぞうほせっしゅうおおさかおおえず

貞享4年(1687) 本館蔵

江戸時代初期の大坂の町全体を描いた絵図。古文書と同様に描かれている内容を丹念に読み取っていくと、大坂の町の様子がわかってくる。