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(H25.7.15更新)

第73回 特集展示

懐かしい市電とバスのある風景

◆ 平成23年 5月25日(水)~7月4日(月) ◆
毎週火曜日休館
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧いただけます
主催
大阪歴史博物館
共催
大阪市交通局

大阪歴史博物館では、平成23年5月25日(水)から7月4日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「懐かしい市電とバスのある風景」を開催します。

大阪の市電は、明治36年(1903)9月、日本初の公営の路面電車として、花園橋-築港桟橋間5kmが開業しました。翌年には二階つき電車も登場し、路線は順調に延びて大正時代には営業距離も50kmを超え、市民の足として定着しました。

一方、昭和2年(1927)2月には、阿倍野橋-平野間4.8kmで市営バスの営業が開始されました。車体の色から「銀バス」という呼び名も生まれ、民営バスの「青バス」とサービス合戦を繰り広げました。また、昭和8年(1933)5月には、地下鉄が登場。梅田-心斎橋間3.1kmを結び、新しい都市交通として発展していきます。

戦後は、モータリゼーションの波にのまれ、昭和44年(1969)に市電が全廃されますが、その思い出は今も市民の心の中に残っています。

本展では、大阪における市電・バス・地下鉄などの都市交通について、大阪市交通局が所蔵する貴重な写真約40点を中心に、同局所蔵のポスター・車両模型・グッズや、大阪歴史博物館所蔵の運転系統図などの実物資料によって、明治30年代から昭和40年代までの歩みを振り返るとともに、懐かしい大阪の街の風景を感じ取っていただくものです。


期間中の関連行事

展示解説

【日時】 平成23年5月28日(土)、6月25日(土)
いずれも午後2時から(所要約30分程度)
【講師】 船越幹央(当館学芸員)
【会場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室内
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい

大阪の地下鉄も走る!鉄道模型ジオラマ大会

ジオラマ写真

鉄道模型が大集合!おなじみの御堂筋線・谷町線・中央線といった地下鉄車両や、地下鉄に乗り入れている阪急電車・近鉄電車の車両などが展示室内を走ります!お子さま向けの体験運転も楽しめます。

【日時】 平成23年6月25日(土)・26日(日)
いずれも午前10時30分~午後4時
【会場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【協力】 たかきや鉄道クラブ
【参加費】 無料(ただし、常設展示観覧券が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい

おもな展示資料

展示資料数:約100点
市内を走る二階つき電車
市内を走る二階つき電車

明治39~41年(1906~1908)頃  大阪市交通局蔵
地下鉄開通ポスター
地下鉄開通ポスター

昭和8年(1933)  大阪市交通局蔵
運転系統図
運転系統図

昭和初期  本館蔵

主な展示資料

市内を走る二階つき電車

(1)市内を走る二階つき電車

明治39~41年(1906~1908)頃 大阪市交通局蔵

大阪の市営交通は、明治36年(1903)9月にスタートした。日本初の公営の路面電車として開業した市電は、花園橋(大阪市西区)-築港桟橋(同港区)間5kmを結んだ。開業翌年には、二階つき電車である5号車が導入された。築港への釣り客が多数乗車することから、俗に「魚釣り電車」と呼ばれた。写真は、花園橋付近を走る二階つき電車である。


地下鉄開通ポスター

(2)地下鉄開通ポスター

昭和8年(1933) 大阪市交通局蔵

大阪で初めて地下鉄が開通したのは、昭和8年(1933)5月のことで、現在の御堂筋線の一部にあたる梅田-心斎橋間が開業した。路面電車が主要な市街交通だった当時、両駅間を約5分で結ぶ画期的な速さで、“高速鉄道”の名に恥じないものであった。ポスターは、5月20日の開業を告知するもので、地下を走る車両が描かれている。


運転系統図

(3)運転系統図

昭和初期 本館蔵

大阪市電気局(大阪市交通局の前身)が発行した運転系統図で、裏面にはマナー向上を訴える広報が掲載されている。われ先に市電に乗り込もうとする人たちを描き、右下の枠内に、アリが整然と歩いているのを見て考え込む男性を描いている。ビジュアル化によって、わかりやすく整列乗車を求めるマナー啓発媒体である。