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旧大阪府庁舎の建築

(H26.6.12更新)

平成23年9月22日(木)~ 10月24日(月)(予定)

旧大阪府庁舎
旧大阪府庁舎
『大阪府写真帖』本館蔵より、写真パネル展示
現・大阪府庁舎は大正15年(1926)に大阪城に面した大手前に完成したが、その前身の庁舎は明治7年(1874)旧川口居留地と木津川を挟んで対面する江之子島に建てられた。左上の図は、大正5年(1916)の両翼増築計画図。今年5月から跡地の発掘が行われた。
旧大阪府庁舎跡発掘現場
旧大阪府庁舎跡発掘現場
写真提供:公益財団法人大阪府文化財センター、写真パネル展示
平成23年5月から公益財団法人大阪府文化財センターによって行われた旧大阪府庁舎(江之子島府庁舎)跡地の発掘現場の全景。写真は南側から写しており、中央付近がドーム跡、上下(北南)は増築部。左手の木津川の先にかつて川口居留地があった。
煉瓦(「阪府授産所」銘)
煉瓦(「阪府授産所」銘)

公益財団法人大阪府文化財センター保管

旧大阪府庁舎跡発掘現場から出土した煉瓦のうち、明治7年竣工当初のものと考えられるもの。「阪府授産所」の「阪府」は大阪府を意味し、授産所で製造された煉瓦であることがわかる。他に「HANFU JUSANSIO」の刻印を持つ煉瓦なども展示する。
柱頭飾り
柱頭飾り

公益財団法人大阪府文化財センター保管

旧大阪府庁舎の大正時代増築部において、柱の頂部に用いられていた柱頭飾りの一部。アーカンサスの葉をモチーフとしたコリント式と呼ばれる柱頭と考えられる。明治7年竣工部分にも正面に同様の柱頭飾りがあり、増築部でもこれにならったのであろう。

旧大阪府庁舎の建築は、大阪市西部・旧川口居留地に近い江之子島に明治7年(1874)に建てられました。本年5月から公益財団法人大阪府文化財センターによる旧大阪府庁跡の発掘調査が行われ、当時の建物の輪郭を示す煉瓦壁や暖炉跡などが大変よく残っていたことから、7月の現地説明会でも脚光をあびました。ここでは旧府庁舎の建築を、煉瓦やタイル、柱頭飾りなど当初の様子をうかがうことができる出土建築部材15点を通して紹介します。(酒井)

※なお、旧大阪府庁舎跡の調査の詳細は、公益財団法人大阪府文化財センターのホームページをご覧ください。

フロア / 7階 コーナー / 近代都市の建設
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