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ビルディング時代の幕開け

(H26.6.12更新)

平成23年10月28日(金)~ 平成24年2月27日(月)(予定)

(写真パネル)旧ダイビル本館(大阪ビルヂング)
(写真パネル)旧ダイビル本館(大阪ビルヂング)
大正14年(1925)竣工
中之島に建てられた旧ダイビル本館は、地下1階地上8階建で西日本最大級のオフィスビルでした。設計者の渡辺節は、最新の構法・設備を導入し、装飾は繊細・華麗なものを用い、大阪の実業家や施設利用者の期待に応えました。
旧ダイビル本館 テラコッタ
旧ダイビル本館 テラコッタ

大正14年(1925) 本館蔵(ダイビル株式会社寄贈)

旧ダイビル本館の外壁最上部には、一見石材のようにみえる装飾帯がありました。これらは、建築装飾用の大型のやきものテラコッタが用いられていました。このテラコッタは大阪陶業製で、渡辺節の指導のもとにつくられたものです。細部まで手を抜かずに作りこんでいたようすがうかがえます。
阪急ビルディング ステインドグラス
阪急ビルディング ステインドグラス
昭和4年(1929) 本館蔵(株式会社阪急百貨店寄贈)
阪急百貨店が入っていた梅田の阪急ビルディングは、昭和4年(1929)日本最初の本格的ターミナル・デパートとして建てられました。最上階の8階には大食堂を配し、南側の窓上部には、円形のステインドグラスが彩りを添えていました。

大正14年(1925)大阪市が第二次市域拡張をとげ、「大大阪」と呼ばれるようになった時代、御堂筋などの幹線道路の整備や地下鉄工事などが行われ、今日の都市の骨格が築かれました。それにともない、市の中心部には鉄筋コンクリート造のオフィスビルが相次いで誕生。今日にいたるビルディング時代の幕開けとなったのです。当時、市街地建築物法により100尺(後に31m)の高さ制限があったため、階数にして8~9階建のビルディングが続々と建てられました。今回は、この時代に建てられた建築を、タイルやテラコッタ、ステインドグラスなどを通して紹介します。(酒井)

フロア / 7階 コーナー / 近代都市の建設
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