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天下の城下町 大坂と江戸
(H25.8.23更新)

主な展示資料

京・大坂図屏風 

京・大坂図屏風

六曲一双のうち右隻・大坂図 江戸時代 本館蔵

左隻に京都、右隻に大坂の景観を描き、六曲一双となった屏風のうち、右隻の大坂を描いた作品。大坂の景観を、およそ右を南、左を北として表現したもので、画面左端(第六扇)上部に大坂城天守閣を配置し、右端(第一、ニ扇)上部に四天王寺と住吉大社を象徴的に描いている。その間に描かれた城内や武家屋敷、町屋では、祭りに集う人々などが活写される。江戸時代中期頃の成立と見られるが、豊臣秀頼の時代の景観を表現したものと考えられている。


【佐賀県重要文化財】肥前名護屋城図屏風

猪頭付き剣と鞘

六曲一隻 江戸時代 佐賀県立名護屋城博物館蔵

肥前名護屋城は、1592年からの文禄・慶長の役において豊臣秀吉が名護屋(現、佐賀県唐津市)に前線基地として築いた城である。前線基地とはいえ、城下には多数の大名屋敷が建設され、町場も形成されるなど、城下町の景観を呈していた。本資料は、城郭に加えて城下町の様子を描くが、現地にはこの屏風に合致する街区割りも残っており、この時期の城下町全般を考えるうえで貴重な事例となっている。

展示期間:平成25年2月2日(土)~2月25日(月) ※展示期間に変更がありました。


加賀藩江戸屋敷跡出土金箔瓦

加賀藩江戸屋敷跡出土金箔瓦

江戸時代 東京大学埋蔵文化財調査室蔵

現在の東京大学本部構内(東京都文京区)にあった加賀藩江戸屋敷跡の発掘調査で出土した、表面に金箔を押して装飾した瓦である。金箔を押した瓦は、織田信長の安土城や豊臣秀吉の大坂城で用いられたことが有名であるが、初期の江戸城下町の大名屋敷でも、こうした瓦が用いられ、都市を飾っていたことがうかがえる資料である。


大坂三郷町絵図

大坂三郷町絵図

明暦元年(1655) 本館蔵

北組惣会所旧蔵と伝えられる肉筆彩色の絵図である。北は中津川から南は四天王寺まで、近世の大坂三郷の全域が描かれる。現存する肉筆の大坂図としては最古級のものであり、近世の大坂城下町を研究する上での基本資料となるもので、資料的価値は非常に高い。


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