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(H25.7.12更新)

第82回 特集展示

平成22・23年度 大阪市の新指定文化財

◆ 平成24年 12月5日(水)平成25年2月25日(月) ◆
毎週火曜日休館、平成24年12月28日(金)~平成25年1月4日(金)休館
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧いただけます
主催
大阪歴史博物館

大阪歴史博物館では、平成24年12月5日(水)から平成25年2月25日(月)まで、8階特集展示室で特集展示「平成22・23年度 大阪市の新指定文化財」を開催します。

大阪市は、大阪の歴史と文化を考えるうえで貴重な文化財を後世に伝えるため、平成11年に大阪市文化財保護条例を施行しました。この条例によって、大阪市内に伝えられてきた重要な文化財の指定を行うとともに、その適切な保存と公開に努めてきました。

大阪歴史博物館では、これらの文化財を市民のみなさまに紹介し、親しんでいただくため、特集展示「大阪市の新指定文化財」展をこれまで開催してきました。今回の展覧会では、平成22・23年度に新たに指定された文化財を、実物資料や写真パネルによって紹介します。

新指定の文化財をご覧いただき、大阪の歴史と文化の広がり、奥行きの深さを感じていただければ幸いです。

なお、大阪市指定文化財の詳細につきましては、大阪市教育委員会のホームページをご覧ください。


期間中の関連行事

講演会『大阪の歴史再発見』-大阪の知られざる秘宝をさぐる-

【開催日時・内容・会場・定員ほか】
第1回 平成25年1月19日(土) 午後1時30分~3時30分
「大阪の近代化と本町橋」
松村博氏(元大阪市都市工学情報センター理事長)
会場:大阪歴史博物館 4階 講堂、定員:150名
第2回 平成25年1月26日(土) 午後1時30分~3時30分
「茶人・古田織部と桃山茶陶」
尾野善裕氏(京都国立博物館工芸室長)
会場:大阪歴史博物館 4階 講堂、定員:150名
第3回 平成25年1月30日(水) 午後1時30分~3時30分
「大阪市内の仏画」
鈴木慎一(大阪市教育委員会研究副主幹)
会場:大阪歴史博物館 4階 第1研修室、定員:50名
第4回 平成25年2月7日(木) 午後1時30分~3時30分
「大阪最古の居住者の道具-平野区長原遺跡の旧石器-」
絹川一徳(公益財団法人大阪市博物館協会大阪文化財研究所係長)
会場:大阪歴史博物館 4階 第1研修室、定員:50名
第5回 平成25年2月17日(日) 午後1時30分~3時30分
「深江の菅細工-その技術と歴史-」
深江菅細工保存会
会場:大阪歴史博物館 4階 第1研修室、定員:50名
【主催】 大阪市教育委員会、大阪歴史博物館
【参加費】 無料(ただし、第5回のみ材料費として200円必要)
【参加方法】 往復ハガキに、ご希望の講座名一つと、郵便番号・住所・氏名・電話番号を記入してお申し込みください。往復ハガキ1通につき、1講座、2名までの申込みができます。同じ方が複数講座に応募することも可能です。応募者多数の場合は抽選となります。

〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20
大阪市教育委員会事務局 文化財保護担当「大阪の歴史再発見」係

【申込締切】 平成24年12月12日(水)(必着)
【問合せ先】 大阪市教育委員会事務局 生涯学習部 文化財保護担当
電話番号06-6208-9166
【ご注意】 関連事業の申込先・問合せ先は、大阪歴史博物館ではありませんのでご注意ください。
参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。

おもな展示資料

展示資料数:約40点
(写真パネル含む)
木造一字金輪三尊坐像
木造一字金輪三尊坐像もくぞういちじきんりんさんぞんざぞう

平成22年度指定、有形・美術工芸品/彫刻 西願寺蔵
紙本墨書一心寺一行一筆結縁経
紙本墨書一心寺一行一筆結縁経しほんぼくしょ いっしんじいちぎょういっぴつけちえんきょう

平成22年度指定、有形・美術工芸品/書跡 一心寺蔵
錦影絵「風呂」および「種板」
錦影絵「風呂」および「種板」にしきかげえ「ふろ」および「たねいた」

平成22年度指定、有形・歴史資料 大阪市(大阪歴史博物館)蔵
本町橋
本町橋ほんまちばし

平成23年度指定、有形・建造物 大阪市管理 写真パネル展示
銅喚鐘
銅喚鐘どうかんしょう

平成23年度指定、有形・美術工芸品/工芸 安楽寺蔵

主な展示資料

木造一字金輪三尊坐像

(1)木造一字金輪三尊坐像もくぞういちじきんりんさんぞんざぞう

平成22年度指定、有形・美術工芸品/彫刻 西願寺蔵

西願寺せいがんじは元禄3年(1690)に、大坂の廻船商人である飯田直好が再建した寺院である。本尊の一字金輪三尊像は、延享5年(1748)に直好が造立し、大坂仏師草花政信・正信の作であることがわかる。当時の大坂商人の信仰の一端を顕著に示す史料である。

紙本墨書一心寺一行一筆結縁経

(2)紙本墨書一心寺一行一筆結縁経しほんぼくしょ いっしんじいちぎょういっぴつけちえんきょう

平成22年度指定、有形・美術工芸品/書跡 一心寺蔵

文治5年(1189)頃に、般若心経と仏説阿弥陀経を南都の僧侶が一行ずつ記した結縁経で、結縁者の中には重源ちょうげん(1121~1206)、明遍みょうへん(1142~1224)、慈円じえん(1155~1225)、源空げんくう(=法然、1133~1212)も含まれ、浄土教信仰を媒介にした南都と天台の勧進聖組織の連携をうかがわせる貴重な史料。一心寺には、慶長6年(1601)に徳川氏から寄進されたものである。

錦影絵「風呂」および「種板」

(3)錦影絵「風呂」および「種板」にしきかげえ「ふろ」および「たねいた」

平成22年度指定、有形・歴史資料 大阪市(大阪歴史博物館)蔵

錦影絵は風呂とよぶ幻灯器とフイルムに相当する種板を用いて、和紙のスクリーンに裏側から投影し、動きをもつ映像をつくりだすもので、アニメーションと同じ原理である。大阪では幕末から明治期にかけて日本橋などの繁華街で興行がおこなわれた。本資料は風呂が1台と種板が820点あり、全国的にみても最大級のコレクションである。

本町橋

(4)本町橋ほんまちばし

平成23年度指定、有形・建造物 大阪市管理 写真パネル展示

本町橋は東横堀川に架かる重要な橋であり、江戸時代に12あった公儀橋のひとつであった。現在の本町橋は、道路拡幅や市電の開通に合わせて大正2年(1913)に竣工したもので、現存する道路橋としては大阪市内最古のもの。橋脚部に近代建築の細部意匠が採用されるなど高いデザイン性がある。大正初期以前の道路橋は全国的にも現存例が少なく、原位置にある現役の道路橋としても貴重である。

(5)銅喚鐘どうかんしょう

平成23年度指定、有形・美術工芸品/工芸 安楽寺蔵

銅喚鐘

和鐘であるが朝鮮鐘の影響を顕著に受けた特徴的な銅喚鐘である。法会などの開始を報じるのに用いられた。天正3年(1575)3月の銘があり、安楽寺への伝来の過程は不明だが、16世紀に製作された希少な在銘鐘である。