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耳鳥斎の忠臣蔵

(H26.6.10更新)

平成24年10月24日(水)~ 12月17日(月)(予定)

展示中の風景
耳鳥斎「仮名手本忠臣蔵」より「大序」「二段目」「四段目」「十段目」「十一段目」
(江戸時代、個人蔵)

江戸時代の大坂では個性的な絵師が活躍していました。なかでも本職を持ち、そのかたわらに絵を描いているうちに評判となった人が何人もいます。たとえば文人画の岡田米山人は米屋でしたし、蛙の絵を多く描いた松本奉時は表具師でした。

今回紹介する耳鳥斎ももとは酒屋でしたが、個性的な絵が評判となり、絵本を何冊も刊行するほど名が挙がりました。彼の描く人物は、簡単な線の細長い手足が特徴です。簡略な表現ではありますが、顔つきはよく考えられており、その人の性格が読み取れるような表情に描かれています。

人形浄瑠璃として道頓堀の竹本座で初演され、のちには芝居にもなって広く知られた仮名手本忠臣蔵を、大坂の個性派絵師がどのように描いたのか、ぜひ作品をご覧下さい。(岩佐伸一)

フロア / 9階 コーナー / 町人の文化
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