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昭和10年代の「銘仙(めいせん)」

(H25.5.14更新)

平成25年5月8日(水)~7月15日(月)予定

「銘仙」は、絹を素材とした先染めの平織物のことで、江戸時代以来庶民のきものとして盛んに用いられたものです。産地としては関東地方の伊勢崎・秩父・桐生、足利、飯能などがよく知られています。明治時代以降、織り方やデザインが工夫され、一世を風靡しました。昭和3年(1928)9月28日付の大阪毎日新聞に掲載された大丸の広告によると、当時は伊勢崎の銘仙が「17円30銭」という価格で販売されていたことがわかります。

今回展示している銘仙のきものと羽織は、大正12年(1923)に心斎橋筋の呉服商に生まれた宮里氏が、婚礼道具のひとつとして昭和10年代に誂えたものです。当時流行した植物のモチーフを大胆に図案化している点に注目してご覧ください。(中野朋子)

蘭模様銘仙着物

本館蔵(宮里圭子氏寄贈)

蘭模様銘仙着物

紅葉模様銘仙着物

本館蔵(宮里圭子氏寄贈)

紅葉模様銘仙着物
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