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古墳時代から古代の刀子(とうす)

(H25.8.23更新)

平成25年8月28日(水)~9月23日(月)予定

生活のなかで刃物は欠かせない道具です。料理のための包丁、紙や鉛筆を削るための小型ナイフ「肥後守」、カッターナイフなど、身の回りで様々な刃物が使われています。古墳時代から古代にかけても、刀子と呼ばれる便利な小刀がありました。切る部分である刀身、持つ部分である柄(つか)、そして刃の部分から柄の一部を収納する鞘などで刀子は構成されます。武器として用いられた大刀と異なり、身近な道具として携帯された刀子。今回は大阪市内の発掘で出土した、喜連東(きれひがし)遺跡出土の刀子と錫(すず)装の柄1点(写真)、瓜破(うりわり)遺跡出土の刀子と木製柄2点、合計3点を展示します。(杉本厚典)

刀子と錫装の柄

大阪市平野区喜連東(きれひがし)遺跡 古墳時代中期(5世紀後半)
大阪文化財研究所保管 全長16.0㎝

刀子と錫装の柄

刀身基部に鑢座(やすりざ)があることから刀子造りと考えられます。柄元部分の縁金物は幅1.7㎝の鉄板を筒状に巻いたもので、柄元を帯状に削ってはめ込んでいます。柄の下半を2枚の錫製の薄板で覆っており、錫板の合せ目に沿って錫線を置いて合せ目を隠し、錫線を釘で固定しています。
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