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大川北岸で見つかった古墳時代の土師器・須恵器

(H26.3.31更新)

平成26年4月9日(水)~

大川の北岸に当たる天満1丁目では、10年ほど前の発掘調査で古墳時代の竪穴建物から5世紀後半頃の土師器・須恵器が出土しています。対岸の上町台地上にある法円坂倉庫群と比べると、同じころかやや新しい時期に当たります。 『日本書紀』によると、仁徳天皇11年に台地の東側にひろがる河内湖の水を大阪湾に抜くために「堀江」を開削したという記録があります。これがいわゆる「難波堀江」であり、大川に当たるものです。堀江開削については、もともとあった自然流路を拡幅したものか、何もなかったところに新たに水路を掘ったのか、諸説ありますが、大川北岸に法円坂倉庫群に近い時期の集落の存在は、大川(難波堀江)沿岸の開発年代を知る上で、重要な手掛かりとなります。

(寺井)



天満1丁目の発掘調査現場
天満1丁目の発掘調査現場(右下の四角い落ち込みが竪穴建物)
竪穴建物から出た土師器・須恵器
竪穴建物から出た土師器・須恵器
フロア / 10階 コーナー /古代難波の序章
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