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大坂の狩野派絵画

(H26.10.15更新)

10月8日(水)~12月15日(月)(予定)

狩野派は中国絵画とやまと絵を融合した画風や多様な画題と表現により、武家や宮廷に重用されました。狩野元信は石山本願寺、豊臣家に仕えた山楽は大坂城や四天王寺、徳川家に仕えた探幽は大坂城の襖絵類を手掛けたことが知られています。

大坂では江戸時代中期以降になると、町人を顧客とした狩野派系絵師が活動を始めます。和漢の名画を編纂した画譜を出版し、絵画の普及に貢献した橘守国や大岡春卜、根付彫刻も手掛けた吉村周山、森周峰は弟の森狙仙が得意とした写生画風を取り入れるなど、大坂に住まう狩野派の絵師たちは多様な活動をしていました。

今回は、春卜、周山、山本(勝部)如春斎、小柴探月斎ら大坂の狩野派絵師の作品とともに、宮廷の御用をつとめた狩野永岳の手になる大坂の風景画「浪花大江岸図」も併せて展示します。

(岩佐伸一)

大坂の狩野派絵画

大岡春卜筆「小督局図」 (江戸時代、本館蔵)

吉村周山筆「岳陽楼図」 (江戸時代、本館蔵)

山本(勝部)如春斎筆「普賢菩薩図」 (江戸時代、個人蔵)

小柴探月斎筆「菖蒲図」 (江戸時代、本館蔵)

狩野永岳筆「浪華大江岸図」 (江戸時代、本館蔵)

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