1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 特集展示
  4. 第96回特集展示「両替商 銭屋佐兵衛」

(H26.10.6更新)

第96回 特集展示

両替商 銭屋佐兵衛

◆平成26年11月5日(水)~平成27年1月5日(月)◆

火曜日および12月28日(日)~1月4日(日)休館
※ただし、12月23日(火・祝)は開館、12月24日(水)は休館

会  場 8階 特集展示室
時  間 9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観 覧 料 常設展示観覧料でご覧いただけます
主  催 大阪歴史博物館
特別協力 逸身家文書研究会
協  力 大阪商業大学商業史博物館、住友史料館

大阪歴史博物館では、平成26年11月5日(水)から平成27年1月5日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「両替商 銭屋佐兵衛」を開催します。

銭屋佐兵衛(ぜにやさへえ)家【通称:銭佐、明治以降は逸身[いつみ]家)】は、江戸時代、大坂の島之内石灰町(いしばいまち)および船場備後町(びんごまち)に本拠をおく両替商でした。明治になって逸身銀行となりましたが、明治34年(1901)に破産しました。銭佐は、三井・鴻池などには及ばないものの、長者番付に載るほどの大店(おおだな)でした。

約10年前に逸身家にのこされた古文書が見つかり(逸身喜一郎氏所蔵、現在は大阪歴史博物館寄託)、東京大学文学部日本史学研究室を中心とした「逸身家文書研究会」により、関連史料も含めて調査・研究が進められました。その成果は今年10月末に『両替商 銭屋佐兵衛』(東京大学出版会)として刊行される予定です。

そこでは、プロソポグラフィの手法(個々の人物の階層や家柄、婚姻関係、出身地域に着目し、その人間関係から歴史を読み解こうとする方法)により、銭佐に生まれ、暮らし、働き、あるいは出入りしていた200人以上もの人びとの姿が浮かび上がり、経営はもとより銭佐の全体像が明らかになってきました。

今回の展示では、論集の刊行に合わせて、その成果をおもに江戸時代の終わりから明治初年に当主だった4代佐兵衛の時代に焦点をあてて、古文書を読み解く面白さとともに紹介します。


期間中の関連行事

シンポジウム「両替商 銭屋佐兵衛」
【日 時】 11月23日(日・祝)
午後1時~午後4時30分(午後12時30分より受付開始)
【会 場】 大阪歴史博物館4階 講堂
【定 員】 250名(当日先着順)
【参加費】 500円
【参加方法】 当日直接会場へお越しください。
【報 告】 逸身喜一郎氏(逸身家当主、東京大学名誉教授)「文書を読むこと」
小松愛子氏(東京大学特任助教)「逸身家の婚礼」
須賀博樹氏「『銭佐日記』について」
吉田伸之氏(東京大学名誉教授)「逸身家文書と都市社会史」
【コメント】 塚田孝氏(大阪市立大学教授)「近世大坂研究の立場から」
※ご本人の都合により、当日ご参加できなくなりました。あしからず、ご了承ください。
現地見学会「銭佐の跡を歩く」
【日 時】 12月6日(土)
午後1時~午後4時
【場 所】 逸身家墓所(妙徳寺)、逸身家本宅跡など(いずれも大阪市中央区)
【定 員】 30名(事前申し込み、応募者多数の場合は抽選)
【参加費】 500円(保険代含む)
【講 師】 八木滋(当館学芸員)
【申込方法】 往復はがきにて申込
1)住所、2)参加者氏名、3)連絡先電話番号、4)返信に返信先を明記の上、下記に申し込む。ハガキ1枚で2名まで応募可能(1名か2名を明記のこと)。※消せるボールペンでの記入はお控えください。
【申込先】 〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
大阪歴史博物館「銭佐の跡を歩く」係
【締 切】 平成26年11月14日(金)(当日消印有効)

参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。

展示解説
【日 時】 11月8日(土)・16日(日)・22日(土)、12月14日(日)、1月5日(月)
いずれも午後2時より、45分程度
【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【担 当】 八木滋(当館学芸員)
【参加費】 無料(ただし、常設展示観覧券が必要)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい。

主な展示資料

展示資料数:約50点
銀控帳(ぎんひかえちょう)4冊
銀控帳(ぎんひかえちょう)4冊
延享4年(1747)~明治33年(1900) 逸身喜一郎氏蔵
銭佐婚礼役割定  1通
銭佐婚礼役割定 1通
明治3年(1870) 逸身喜一郎氏蔵
銭佐日記 20冊
銭佐日記 20冊
嘉永5年(1852)~明治2年(1869) 大阪商業大学商業史博物館蔵
銭佐印鑑 1通
銭佐印鑑 1通
万延元年(1860) 住友史料館蔵