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日本のあっちこっちから -5~7世紀の交流を示す土器-

(H27.9.30更新)

平成27年9月30日(水)~平成28年1月11日(月) (予定)

今の日本でも各地域ごとに独特の方言や風習があるように、発掘調査で発見されるような古い時代の土器にも、各地域ごとに独特の特徴を持っていることが知られています。なので、別の地域に運ばれたりしても、その特徴から「出身地」を知ることができます。今回の展示では東は関東、西は北部九州から運ばれてきた土師器・須恵器をもとに、古墳時代から飛鳥時代にかけての大阪と他地域との交流事例を紹介します。

(寺井誠)

平野区長原遺跡で発見された関東の土師器壺

平野区長原遺跡で発見された関東の土師器壺

胴部は球形に近く、底部は小さな平底です。近畿地方にはこのような形はありませんが、関東地方の和泉式(古墳時代中期)の壺とよく似ています。胎土(粘土)には火山の噴出物に由来する赤い粒(赤色スコリア)が目立つ特徴も関東地方と共通するので、関東地方から運ばれてきた土器と思われます。なお、写真は底部(左側)の特徴がわかりやすいように、壺を寝かせて撮影しています。

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