(H28.3.27更新)
第105回 特集展示
平成24・25・26年度
大阪市の新指定文化財
◆平成28年4月13日(水)~ 6月13日(月)◆
毎週火曜日休館
※5月3日(火・祝)は開館
会場 | 8階 特集展示室 | 時間 | 9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで |
観覧料 | 常設展示観覧料でご覧いただけます |
主催 | 大阪歴史博物館 |
大阪歴史博物館では、平成28年4月13日(水)から6月13日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「平成24・25・26年度 大阪市の新指定文化財」を開催します。
大阪市は、大阪の歴史と文化を考えるうえで貴重な文化財を後世に伝えるため、平成11年に大阪市文化財保護条例を施行しました。この条例によって、大阪市内に伝えられてきた重要な文化財の指定を行うとともに、その適切な保存と公開に努めてきました。
大阪歴史博物館では、これらの文化財を市民の方々に紹介し、親しんでいただくため、特集展示「大阪市の新指定文化財」展を開催してきました。今回の展覧会では、平成24~26年度に新たに指定された文化財を、実物資料や写真パネルによって紹介します。
新しく指定された文化財をご覧いただき、大阪の歴史と文化の広がりや奥深さを感じていただければ幸いです。
期間中の関連行事
学芸員による展示解説 | |
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【日 時】 | 平成28年4月30日(土)、5月21日(土)、6月11日(土) 各回、午後2時から約30分間 |
【会 場】 | 大阪歴史博物館 8階 特集展示室 |
【講 師】 | 当館学芸員 |
【参加費】 | 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です) |
【参加方法】 | 当日直接会場へお越し下さい。 |
記念講演会「庚申信仰とその美術」 | |
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大阪の人々に親しまれている庚申まいりや庚申塔群が、平成24年度に大阪市の指定文化財となりました。指定文化財展の開催を記念し、庚申信仰に詳しい南谷恵敬氏をお招きし、講演会を開催します。 | |
【日 時】 | 平成28年4月24日(日) 午後2時から3時30分(開場は午後1時30分) |
【会 場】 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 |
【講 師】 | 南谷 恵敬氏(四天王寺執事・四天王寺大学客員教授) |
【定 員】 | 250名(当日先着順) |
【参加費】 | 300円 |
【参加方法】 | 当日直接会場へお越し下さい。 |
主な展示資料
展示資料数:約40点(写真パネル含む) | |
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下寺町の源聖寺は天正年間(1573~92)の建立という。本像は延享3年(1746)の縁起をともない、江戸時代中期には火除けの地蔵として信仰されていた。彫眼(ちょうがん)像で古色仕上げに截金(きりかね)を施す。構造は内刳(うちぐ)りのない一木造で、両手首と両足先をのぞいてすべて共木(ともぎ)で彫り出すという古様を示しているが、製作年代は13世紀、鎌倉時代と考えられる。古様と写実的な新様式が調和した独自の個性を持つ優美な鎌倉彫刻である。 |
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佐賀藩(鍋島藩)大坂蔵屋敷に関連する史料で、蔵屋敷の指図(さしず)など含み、蔵屋敷自体に一括して伝来していたと考えられる。佐賀藩蔵屋敷は船入りを伴い、蔵屋敷の中では非常に大きな規模を持っていた。その屋敷地の実情をうかがわせるとともに、再建時の時代的な変遷もたどることができ、蔵屋敷の実情を知る上で貴重な歴史資料である。 |
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慧光寺はもと恵光寺といい、本願寺八世門主である蓮如の六男蓮淳を開基とし、明応5年(1496)に現在の八尾市萱振町に建立された寺院である。貞享4年(1687)に本願寺派から大谷派に帰参、平野郷に移転し慧光寺となった。蓮淳以下歴代住持の画像や、平野移転の際の土地寄進状など本願寺教団の教化の浸透と展開を考えるうえで重要な様々な史料を含む、中世から近世にかけての一括した歴史資料である。 |
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特別史跡大坂城跡の南西で実施された発掘調査で出土した、龍の顔面を表した鯱瓦である。破片が大坂夏の陣後に埋没した溝から出土したことにより、豊臣期のものと確認できる。大坂城跡では多くの金箔押瓦が出土するが、そのなかでもこの鯱瓦の迫力豊かな龍面の造形は優れた技術によるものであり、全国の城郭遺跡出土例と比べても貴重な考古資料である。 |