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後期難波宮でみつかった奈良時代の柱根

(H28.11.20更新)

平成28年11月30日(水)~平成29年2月20日(月)(予定)

「泉州毎日新聞」夕刊第1412号(昭和12年1月1日付)

五間門区画の塀が見つかった状況



「泉州毎日新聞」夕刊第1412号(昭和12年1月1日付)

掘立柱の断面と見つかった柱根


後期難波宮の発掘調査では、瓦は多く見つかるものの、柱や梁などの建築部材はほとんど見つかりません。見つかった数少ない例の一つが、今回展示する掘立柱の柱根です。
 この柱は、後期難波宮朝堂院の西側にある五間門区画の塀に使われていました。柱の底にはノコギリの跡が見られ、表面には工具の跡も若干見られます。樹種はコウヤマキと考えられます。
 コウヤマキは古墳時代には棺材として重宝され、藤原宮や平城宮などの宮殿建築では、ヒノキと並んで柱材としてよく用いられました。
 底面や表面に残る加工痕など、古代の柱根のようすをぜひご覧ください。(李陽浩)

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