「守れ我等の大空」~戦時の防空演習~
(H29.7.31更新)
平成29年7月26日(水)~ 10月2日(月)(予定)
昭和9年(1934)7月、大阪を含む関西一円で「近畿防空大演習」が行われました。戦時下の空襲を想定した大規模な訓練でした。
今回公開するフィルムは、大阪市南区(現・中央区)の道仁(どうにん)学区で行われた訓練を撮影した約9分の映像です。地元の在郷軍人会、青年団、国防婦人会などが住民と一緒に行ったもので、防火班、救護班、配給班などの活動が写されています。実際の空襲をいまだ体験していない大阪の人びとが、訓練に取り組む様子がとらえられています。
演習が行われた昭和9年は、防空に従事する団体である大阪市防護団が設けられた年でした。市の防護団のもとに区の防護団が置かれ、さらに全市に266の防護分団が設置されました。防護分団は、小学校区や大きなビル、百貨店、官庁などを単位として組織されました。フィルムに写された道仁防護分団もそのひとつです。
上映するフィルムは、中央区の旧家に残されていた16ミリフィルムをデジタル化したもので、撮影は「燈映社」となっています。
(船越幹央)
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