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浪華宝船会の宝船

(H30.2.3更新)

平成30年1月31日(水)~3月5日(月)予定

江戸時代、元旦または節分に、宝船の絵を枕に敷いて寝ると良い「初夢(はつゆめ)」を見ることができるとの信仰がありました。京都や大阪の社寺では宝船の授与がさかんに行われていましたが、明治時代になると宝船の授与は廃れていきます。その後、大正時代中期に宝船を復興する社寺が増えていきました。

大阪では昭和3年から昭和11年頃にかけて、「浪華宝船会」という趣味家を中心にした会が組織され、会員が独自の宝船を枚数限定で発行し、それを節分の日に集めて回るイベントが開催されていました。

当館には昭和6年の第3回浪華宝船会で授与された100枚余りの宝船が寄贈され、宝船コレクションのひとつの核となっています。今回はこのなかから、堀川戎神社の宝船と大阪の趣味家の1人である「乙三洞(おっさんどう)」作の宝船を中心に紹介します。乙三洞は本名を森田誠信といい、戦前に千日前で美術関係の書店を営んでいました。その店では、自分の趣味の品である郷土玩具・人形・西洋の文物なども扱っており、多くの趣味家が出入りし、交流の輪が広がっていました。(伊藤廣之)

展示風景

展示風景

乙三洞の宝船 1

乙三洞の宝船 1

乙三洞の宝船 2

乙三洞の宝船 2

フロア / 7階 コーナー / 都市の民間信仰
7階フロアマップ