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(2020.1.15更新)

第129回 特集展示

発掘成果から考える
近世都市「おおさか」の食文化

◆令和2年(2020)3月4日(水)~ 5月11日(月)◆
※ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
2月29日(土)~3月17日(火)まで臨時休館いたします。

火曜日休館、ただし4月28日・5月5日は開館、5月7日(木)は休館

会場 8階 特集展示室
時間 午前9時30分~午後5時
※会期中の4月10、17、24日を
除く金曜日は午後8時まで

※入館は閉館30分前まで
観覧料 常設展示観覧料でご覧いただけます
主催 大阪歴史博物館、一般財団法人大阪市文化財協会

※ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2月29日(土)~3月17日(火)まで臨時休館いたします。誠に申し訳ございませんが、何卒ご了承ください。

大阪歴史博物館では、令和2年(2020)3月4日(水)~5月11日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「発掘成果から考える 近世都市「おおさか」の食文化」を開催します。

本展では生活の基本となる「食」の面から大阪市内の考古資料を特集します。考古資料の中でも多くの割合を占める食膳具・調理具は、時期によって産地や器種に違いがみられます。これらは豊臣期から江戸時代を通じて国内外から広く搬入、販売されており、大坂という大都市の特徴をうかがい知ることができます。展示では、大坂城内・蔵屋敷・城下町の各地点に住まう人々が所有した碗・皿・擂鉢すりばち・鍋などの多彩な陶磁器・土器類を中心に、骨・貝殻といった食材の痕跡、魚種名が記された魚市場跡出土木簡などをあわせて紹介します。

かつて食膳をにぎわせたことを示すこれらの資料から、現代の私たちの食卓にも連なる近世大坂の食文化の展開を考えます。


主な展示資料

展示資料数:約200件
大坂城下町出土の食膳具
大坂城下町跡出土の食膳具
17世紀前葉 大阪市教育委員会蔵

 17世紀前半の大坂では、茶道具・茶懐石における需要から発展した肥前陶器の碗・皿が多く出土します。写真の資料が出土した調査地(大阪市中央区)では、こうした多量の国産陶器のほか、中国産磁器・漆器・木製しゃもじ・包丁など多彩な資料が出土し、近隣に大きな調理施設があったことを想起させます。

住友銅吹所跡出土の中国産磁器蓋付碗・皿
住友銅吹所跡出土の中国産磁器蓋付碗・皿
18世紀前葉 大阪市教育委員会蔵

 有田(佐賀県)で生産が始まった国産磁器は17世紀半ば頃から大坂で流通しはじめますが、中国産磁器なども多く輸入されたようです。同じ器種・文様のものが複数まとまって出土することもあり、住友銅吹所跡(大阪市中央区)では饗応きょうおうのためと考えられる薄手で質の高い磁器が中国産、肥前産ともに複数セットで見つかっています。写真奥は中国の故事登竜門を題材にとり龍と鯉とを内面に描く皿で、銘違いの類似品も含めると54点出土しています。写真手前は外面全体に繊細な植物の文様を配する蓋付碗で、蓋が9点、碗が8点出土しています。

大阪市内出土のミニチュア土製品
大阪市内出土のミニチュア土製品
18世紀~19世紀 大阪市教育委員会蔵

 大坂城下町跡、蔵屋敷跡などではミニチュアの土製品が見つかります。モチーフは人物、動物、建物など多様ですが、写真のように当時の日用品をかたどったものも多く、実物の考古資料との対比ができる資料です。飯事ままごと遊びに使われたものと考えられます。石臼・擂鉢・かまど・羽釜などの台所道具、徳利類・皿・碗などがあります。写真左下は魚(タイか?)が乗せられたまな板です。

堂島蔵屋敷跡出土のスッポン背骨(腹側)
堂島蔵屋敷跡出土のスッポン背甲
18世紀初頭 大阪市教育委員会蔵

 大坂では17世紀後葉には既にスッポン料理が普及していたといい、堂島蔵屋敷跡(大阪市福島区)では18世紀初頭の遺構に複数のスッポン遺体がまとまって廃棄されていました。本資料はスッポンの背中側の甲羅で、体部分には右下から左上に向かって斜めの切痕が、肋骨部分の先端には甲羅を取り外す際についたと考えられる切断痕がみられます。解体調理の様子を生々しく伝える資料です。


関連行事

展示解説
【日 時】

令和2年(2020)3月21日(土)、4月18日(土)
いずれも午後2時~(30分程度)

【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要)
【参加方法】 当日直接会場へお越しください。
【担 当】 安岡早穂(当館学芸員)

※イベントの内容は都合により変更される場合があります。ご了承ください。