1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 常設展示
  4. 展示更新情報
  5. なにわ歴博どうぶつえん

なにわ歴博どうぶつえん

(2020.6.5更新)

2020年2月26日(水)~4月6日(月) 6月29日まで延長

開催中の特別展「猿描き狙仙三兄弟―鶏の若冲、カエルの奉時も」にちなみ、9階・7階では当館が所蔵している動物にまつわる資料を展示しています。
※展示期間を延長しました。

【9階 天下の台所(産業都市大坂)】
 瓦屋町遺跡(大阪市中央区)から出土した型、市内各地から出土した製品をあわせて6点展示しています。(すべて大阪市教育委員会蔵)中でもサルのモチーフは多彩で、肩車をしたり相撲をとったりと楽しげです。こうしたミニチュア土製品は縁起物・土産物として流通したのでしょう。延享5年(1748)版『難波丸綱目』が示す「土人形」の産地「南瓦屋町」は、この型が見つかった瓦屋町遺跡周辺を指すものと考えられます。(安岡)

ミニチュア土製品(サル)

大阪市教育委員会蔵

大阪市内出土のミニチュア土製品

大阪市教育委員会蔵

【9階 町人の文化】※展示期間:令和2年6月1日~7月27日
 朝鮮通信使の船乗りだった卞璞ピョンバックが宝暦14年(1764)3月、通信使が江戸訪問を終えて戻る途中、現在の神奈川県大磯で昼の休憩をとった際に描いたもの。 虎は朝鮮では絶対的な力の象徴で、悪を追い払う守り神とされました。特にその爪は魔除けの御利益があると大事にされたそうです。
 なお日本には虎がいなかったため、通信使が持参した贈答品に含まれた虎皮は日本で大いに珍重されました。(大澤)

ユネスコ世界記憶遺産 卞璞筆「松下虎図」

大阪歴史博物館蔵(辛基秀コレクション)

【7階 都市の民間信仰】
 祈願や報謝のため奉納される小絵馬には、動物を描いたものが多くみられます。これは、庚申信仰における三猿など、神仏の使いとなる動物に自らの願いを届けてもらおうとしているためです。また、動物の生態に霊力を見出し、そこにあやかろうとしたものや、動物を描くことで、祈願内容を洒落て表現したものもあります。くさと皮膚病のくさを掛けて、牛に瘡を食べてもらおうと願う小絵馬は、皮膚病の平癒祈願を洒落たものです。この展示では、動物の描かれた小絵馬を展示し、そこに託された願いの諸相をみていきます。(俵)

三猿図小絵馬

牛図小絵馬


フロア / 9階 コーナー / 天下の台所(産業都市大坂)
9階フロアマップ

フロア / 7階 コーナー / 都市の民間信仰
7階フロアマップ