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(2021.5.10更新)

第135回 特集展示

大阪市の新指定文化財
―平成28年度から令和2年度まで―

◆令和3年3月24日(水)~ 5月17日(月)◆

【臨時休館延長に伴う閉幕のお知らせ】

このたび緊急事態宣言が延長されたため、
令和3年5月31(月)まで臨時休館とさせていただきます。
《 6月1日(火)は、通常の休館日です。》
このため、誠に残念ですが、本展は閉幕とさせていただきます。
ご観覧を楽しみにしておられたみなさまには、
心よりおわび申し上げます。
会場 8階 特集展示室
時間 9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで
観覧料 常設展示観覧料でご覧いただけます
チケット予約サイト『パスマーケット』
でご購入いただけます。
【チケット有効期限5月17日(月)】

https://passmarket.yahoo.co.jp/ticket/show/detail/03b89h7446j11_B.html
※常設展・特別企画展「動物絵画はお家芸」
令和3年4月3日(土)~5月17日(月)
もご覧いただけます。
※PassMarket(パスマーケット)とはYahoo!JAPANのデジタルチケットです。
※PassMarketのご利用の流れについては次をご参照ください。
 https://blog-passmarket.yahoo.co.jp/archives/utilization.html
主催 大阪歴史博物館
協力 大阪市教育委員会

大阪歴史博物館では、令和3年3月24日(水)から5月17日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「大阪市の新指定文化財-平成28年度から令和2年度まで-」を開催します。

大阪市は、大阪の歴史と文化を考えるうえで貴重な文化財を後世に伝えるため、平成11年に大阪市文化財保護条例を施行しました。この条例によって、大阪市内に伝えられてきた重要な文化財の指定を行うとともに、その適切な保存と公開に努めてきました。

大阪歴史博物館では、これらの文化財を市民の方々に紹介し、親しんでいただくため、特集展示「大阪市の新指定文化財」を開催してきました。今回の展覧会では、平成28年度から令和2年度までに新たに指定された文化財を、実物資料や写真パネルによって紹介します。

さらに、過去20年余に指定された文化財の一部もあわせて紹介し、大阪市における指定文化財のあゆみを振り返ります。豊富な文化財をご覧いただき、大阪の歴史と文化の広がりや奥深さを感じていただければ幸いです。


主な展示資料

展示資料数:約30件(写真パネル含む)
メタセコイア化石 枝葉の標本
三木みきしげる博士収集 メタセコイア化石標本【平成29年度指定】
東住吉区
大阪市立自然史博物館蔵

植物学者の三木茂博士(1901~1974)は、日本各地から多くの資料を集め、それらを分類、研究することにより新種の植物遺体(化石)を発見し、新属メタセコイアを設立しました。この研究のために収集、整理したメタセコイア化石標本はその基礎資料と言うべきものであり、極めて貴重なものです。
 化石の発見後、中国で現生種が発見され、“生きた化石”として注目されました。その後、三木は保存会を結成し、メタセコイアの普及に努めました。今回は保存会の資料もあわせて展示します。

大坂城跡本丸内出土三葉葵文鬼瓦
大坂城跡本丸内出土 三葉みつばあおい文鬼瓦【平成29年度指定】
中央区
江戸時代
大阪市教育委員会蔵

本資料を含む5点の三葉葵文鬼瓦は、大阪城天守閣の南東側において平成25年(2013)に行われた発掘調査で出土しました。いずれも重要文化財「金蔵きんぞう」の東で見つかった10基以上の瓦廃棄用の穴から多量の瓦とともに出土しました。徳川大坂城の本丸内建物に用いられたことが確実な資料です。
 写真の鬼瓦は復元最大幅約96㎝と、城内に現存する江戸時代の建造物に用いられている鬼瓦より大きく、櫓より規模の大きな建造物に用いられた可能性があります。

幕末大坂城湿板写真原版
幕末大坂城湿板写真原板【平成29年度指定】
中央区
江戸時代
大阪城天守閣蔵

コロジオン湿板法(湿板写真)は1851年に考案され、19世紀後半に広く用いられた写真技術です。この写真原板は宮内庁書陵部にある49点とともに、慶応元年(1865)~2年(1866)の第二次長州征伐で大坂城が軍事拠点となった際に撮影されたものと考えられています。
 大坂城の姿を写真としてとどめた最古の記録であり、大手門や大手口多聞櫓たもんやぐらなどをのぞいて多くの建物が戊辰ぼしん戦争の際に焼失していることから、往時の大坂城の姿を知るうえできわめて貴重な資料と言えます。

横山ホットブラザーズ
上方漫才【平成28年度指定】
横山ホットブラザーズ
(横山アキラ・横山マコト・横山セツオ)
ケーエープロダクション株式会社

近代漫才は明治末年から大正期にかけて、鼓・三味線・胡弓を用いた三曲万才を踏襲し、歌を中心とした音曲おんぎょく漫才として形が整ってきました。戦後になっても、昭和30年代までは漫才の中心は音曲漫才でしたが、その後は次第に対話を中心としたしゃべくり漫才が主になり、音曲漫才の後継者は少なくなってきました。そのような中にあって横山ホットブラザーズは昭和12年の結成時から現在に至るまで音曲漫才を続け、歌と掛け合い、珍楽器や名演奏など、卓越した経験と技量により広く人気を博してきました。会場にはノコギリをはじめいくつかの珍楽器を展示します。