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すみよっさんの縁起物 ―住吉土人形―

(2020.12.3更新)

2020年11月25日(水)~


 住吉土人形は別に住吉人形とも呼び、江戸時代後期から昭和時代初期にかけて住吉参りの代表的な土産物として盛んに製作されました。伝承によると、明和年間(1764~1472)に職人が京都深草で土人形の製作技法を学び、住吉で作りはじめたことをもってその発祥としています。住吉土人形は何度か廃絶の危機を迎えつつも、現在は神社の授与品として残っています。

しかしながら、一部の人形たちは姿を消してしまったようです。ここで展示している「稲穂持ち鶏」や「猿と蛸」は、他にあまり類例のない人形です。また、「千疋猿せんびきざる」は平成22年(2010)に復刻され授与品となりましたが、これ以前のもので現存する人形は数少なく、貴重な資料といえます。

(俵和馬)

住吉土人形『稲穂持ち鶏』

大阪市住吉区 住吉大社 柴垣和夫氏寄贈(本館蔵)
住吉土人形『稲穂持ち鶏』

 人の姿をとる鶏が稲穂を持ち、立っているさまを作っています。鶏は時告げの霊鳥とされるほか、酉の十二生肖じゅうにせいしょうにも選ばれます。五穀豊穣や、その延長にある商売繁盛などが願われたと考えられます。

展示風景

展示風景

フロア / 7階 コーナー / 都市の民間信仰
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