難波宮の発見と保存運動に尽力された山根徳太郎博士の命日によせ、古代難波をテーマとする講演会を開催します。難波宮に関心のある方も、初めて知ったという方も、多くのご参加をお待ちしています。
(地独法)大阪市博物館機構・(一財)大阪市文化財協会連携事業 「なにわの日」講演会 |
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日 時 | 令和3年7月28日(水) 午後2時から4時(受付は1時30分から) |
内 容 |
①和気清麻呂の三国川(神崎川)・淀川治水事業 ②難波の考古学と万葉集 |
会 場 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内 |
定 員 | 100名(事前申込制、応募多数の場合は抽選) | 参 加 費 | 無料 |
参加方法 | 往復はがきに、 ①郵便番号、②ご住所、③お名前、④参加希望人数(1枚につき2名まで) を明記して、大阪歴史博物館「なにわの日講演会」係までお申し込みください。 締め切りは 7月19日(月)必着です。 |
主 催 | 大阪歴史博物館・一般財団法人大阪市文化財協会 |
問 合 せ | 大阪歴史博物館「なにわの日講演会」係 |
後期難波宮大極殿
① 和気清麻呂の三国川(神崎川)・淀川治水事業
南 秀雄(大阪市文化財協会)
ときの摂津大夫・和気清麻呂のもと、延暦4年(785)に淀川から神崎川に通じた三国川開削は、淀川流域の治水・利水と、以降の大阪の景観・都市形成に大きな影響をあたえました。近年の自然地理学・地質学による地形復元や考古学の発掘成果を活かし、3年後の河内川(大和川)付替え計画とあわせ、この実態にせまります。
② 難波の考古学と万葉集
杉本 厚典(大阪歴史博物館)
日本最古の歌集『万葉集』。万葉集は奈良や東国に次いで大阪の歌が多く、中でも古代の宮殿や港のあった難波は、万葉人のもう一つのふるさとと言えます。官人や遣唐使・遣新羅使、防人、難波人らによって詠まれた歌は、当時の人々の暮らしや想いを我々に伝えています。万葉集に詠まれた古代難波を、発掘調査で明らかにされた宮殿や建物跡、当時の暮らしや儀礼で用いられた様々な考古資料を手がかりにして明らかにします。今年秋の大阪歴史博物館『難波をうたう-万葉集と考古学-』の展示のプレ講演会です。