1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 常設展示
  4. 展示更新情報
  5. 豊臣大坂城 本丸の瓦

豊臣大坂城 本丸の瓦

(2021.6.26更新)

2021年6月23日(水)~10月11日(月)

天正11年(1583)、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)は、大坂本願寺の跡地に大坂城の築城を開始します。秀吉は本丸から工事に着手し、天正13年には天守が竣工しました。さらに、その翌年には二ノ丸工事が開始されます。秀吉が建設した大坂城は日本史上において画期的な意義を持つ存在であり、膨大な量の土木工事によって高石垣を廻らした初めての平城でした。大坂城本丸の発掘調査で出土した豊臣期の瓦は、豊臣政権最初期の築城やその後の改修工事の様子を知る手掛かりとなります。

今回展示するのは、昨年の大坂城本丸における発掘調査で出土したばかりの瓦です。この発掘調査は、豊臣大坂城の詰ノ丸石垣の公開施設を開設するために実施したものです。豊臣大坂城の中枢部の様子を、出土したばかりの資料で感じてみてください。

(岡本 健)

金箔瓦
(大坂城跡出土 大阪市教育委員会蔵)
金箔瓦
大坂夏の陣における火災で焼けた土や瓦を、陣後に徳川方が片付けてならしたことによってできた地層から出土しました。瓦の表面に接着剤の漆を使って金箔を貼り付けています。
徳川再築に伴う盛土から出土した瓦と陶磁器
(大坂城跡出土 大阪市教育委員会蔵)
 
徳川再築に伴う盛土から出土した瓦と陶磁器
大坂の陣の後、元和6年(1620)に徳川幕府が着手した再建工事の際に盛られた土から出土しました。地層の年代は江戸時代初期ですが、そこから出土した瓦や陶磁器の年代は織豊時代にさかのぼります。
フロア / 9階 コーナー / 天下一の都市
9階フロアマップ

関連展示

ポスター展
姿を現した秀吉の大坂城石垣!

会 期 令和3(2021)年6月23日(水)~10月11日(月)
会 場 大阪歴史博物館 1階 エントランス

この資料が出土した発掘調査の様子を、当館1階エントランスのポスターに掲示しています。あわせてご覧ください。