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コレクションの輝き 縄文時代の土偶

(2022.1.15更新)

2022年1月12日(水)~3月末(予定)

今回展示するコレクションは、縄文時代 後期~晩期の土偶です。
 大阪歴史博物館が所蔵するこれらの土偶は、1921年(大正10)、滋賀県長浜市に設置されていた鍾秀館(財団法人下郷共済会)に旧蔵された縄文時代の資料群の一部です。地域への社会貢献に熱心であった実業家下郷伝平の意を受け、同館にて展示などに活用されてきました。その後は、財団の解散を経て1958年(昭和33)に大阪市(大阪市立美術館)が購入、大阪市立博物館(当館の前身)へと移管され、現在に至ります。

これらの縄文資料の多くは、明治時代末~大正時代初頭にかけて高島多米治ためじという蒐集家しゅうしゅうかによってコレクションされた遺物を主としており、背面などに記された注記(文字記録)から、関東や東北の貝塚から採集されたものであることがわかっています。

一部は一見してわからないほど丁寧な修復・復元が施されており、重要資料として大切に扱われたことを思わせます。地域貢献にも資した文化財を、私たちも守り伝えていきたいと思います。

(安岡)

山形土偶
縄文時代後期
(茨城県稲敷市椎塚貝塚出土)
山形土偶
土偶
縄文時代晩期
(宮城県東松島市里浜貝塚出土)
土偶

ミミズク土偶
縄文時代晩期
(千葉県千葉市園生遺跡出土)
ミミズク土偶
展示風景
展示風景

一部の資料は、三次元データを公開しています。
本や図面からではわかりにくい立体感、展示で見る機会の少ない背中側など、お手持ちのパソコンやスマホから、360°じっくり観察してみてください。
https://sketchfab.com/mushis3D
※ 三次元モデルの公開は、Sketchfab(https://sketchfab.com/)を利用しています。
※ 通信料はお客さまのご負担となります。予めご了承ください。
※ 三次元モデルはデータ量が大きいため、通信環境や機械の表示性能によって読み込みに時間がかかる場合があります。
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