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西山芳園ほうえんの画業

(2022.2.19更新)

2022年2月15日(水)~ 4月11日(月)(予定)

幕末の大坂で活動した西山芳園ほうえん(1804~1867)は、京都の絵師・松村景文けいぶんや景文の弟子の横山清暉せいき に絵を学びました。景文は輪郭線をおさえ、付立の技法(線ではなく色の面で物事を描く表現技法)を多用して、流麗な花鳥画を描いたことで人気を得た京都の絵師です。芳園もその画題や表現方法を受け継ぐとともに、大坂近隣でのスケッチや中国の画法書など様々な手段により絵画の素材を得ることに努めました。芳園が40歳代末に出版された大坂の文化人をランキングした見立番付では高い位置に名前があり、名手として認識されていたことがわかります。今回は芳園が得意とした花鳥画をはじめ、山水画や人物画など彼の優れた手腕が見られる作品を展示しています。幕末の大坂人が好んだ穏やかで洗練された作品をご覧ください。

(岩佐伸一)

9F展示風景
9F展示風景

フロア / 9階 コーナー /町人の文化
9階フロアマップ