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(2022.7.8更新)

第144回 特集展示

新発見!なにわの考古学2022

◆令和4年 9月7日(水)~ 11月14日(月)◆

火曜日休館

会場 8階 特集展示室
時間 9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで
観覧料 常設展示観覧料でご覧いただけます
主催 大阪歴史博物館、一般財団法人 大阪市文化財協会

大阪歴史博物館では、令和4年(2022)9月7日(水)から11月14日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「新発見!なにわの考古学2022」を開催します。

令和2年(2020)から3年(2021)度を中心に、一般財団法人 大阪市文化財協会・大阪市教育委員会が実施した大阪市内の遺跡発掘調査の中から、主な調査成果を出土遺物や写真パネルで紹介します。

大阪市内には数多くの遺跡が埋もれており、毎年各地で発掘調査が行われています。本展覧会では、JR森ノ宮駅近くで見つかった弥生時代の木製農具や、中世の渡辺津わたなべのつ推定地で出土した土器・陶磁器と瓦、久留米藩蔵屋敷跡で出土した九州産土瓶と土師器はじきさら梅田うめだはかの蔵骨器などを展示します。こうした市内の各所で日々積み上げられる新たな発見から、大阪の歴史の重なりを感じていただければ幸いです。

なお、本展覧会は、地方独立行政法人 大阪市博物館機構と一般財団法人 大阪市文化財協会の包括連携協定に基づいて共催する事業です。


主な展示資料

展示資料数:約500点
梅田墓の蔵骨器
梅田墓の蔵骨器
江戸~明治時代(18世紀~19世紀末)
北区大深町おおふかちょう遺跡
大阪市教育委員会蔵

JR大阪駅北側の「うめきた」エリアは、大坂おおさか七墓ななはかの一つ「梅田墓」がかつて存在した場所です。発掘調査では、石垣で区画した墓地内から1,700体を超える土葬の墓や、火葬された人骨が見つかりました。写真は出土した蔵骨器であり、その墨書から被葬者の出身地を知ることができました。ほかに、灯明皿やミニチュアの玩具類などの多彩な副葬品や、石製の墓誌も出土しています。当時の信仰や墓制を考えるうえで貴重な成果と言えます。

森ノ宮駅近くで見つかった木製農具
JR森ノ宮駅近くで見つかった弥生時代の木製農具
弥生時代中期(紀元前3~4世紀)
中央区大坂城跡
大阪市教育委員会蔵

JR森ノ宮駅から南にすぐの場所で、弥生時代中期の大溝おおみぞから土器・石器とともに木製の農具が見つかりました。土を掘り起こす際に使うクワの未完成品です。なお、大溝の西側では住居と思われる建物の柱穴も見つかっており、付近には居住する場所が広がっていたようです。

中世の渡辺津推定地で出土した土器・陶磁器と瓦
中世の渡辺津推定地で出土した土器・陶磁器と瓦
鎌倉~室町時代(13~15世紀)
中央区大坂城跡
大阪市教育委員会蔵

中央区東高麗橋で見つかった大溝から出土した、鎌倉時代から室町時代の遺物です。中国磁器や古瀬戸の香炉こうろなどの貴重な陶磁器のほか、土器類、瓦が出土しました。瓦はかつてこの一帯に存在した港湾都市・渡辺津の仏教施設に葺かれたと推定されます。

>久留米藩蔵屋敷跡で出土した九州産土瓶と土師器皿
久留米藩蔵屋敷跡で出土した九州産土瓶と土師器皿
江戸時代(18世紀後半~19世紀初)
北区久留米藩蔵屋敷跡
大阪市教育委員会蔵

今年開館した大阪中之島美術館の西隣の敷地は、江戸時代に久留米藩(現在の福岡県に存在した藩)の蔵屋敷が置かれていた場所です。発掘調査では、江戸時代のごみ穴などが見つかっています。ごみ穴から出土した多数の陶磁器には、国元である九州との関係を示す九州産陶器の土瓶や、武家儀礼に使用したと思われる「寿」字型押し文様のある白色の土師器皿が含まれていました。

関連行事

「大阪の歴史を掘る2022」講演会

日 時 令和4年 9月11日(日)午後1時30分~午後4時30分
題 目 「大阪市内の発掘調査成果 ―令和3年度を中心に―」
大庭 重信(一般財団法人 大阪市文化財協会 学芸員)
「近世大坂における火葬と土葬 ―梅田墓発掘の意義―」
木下 光生 氏(奈良大学 教授)
※詳細は、決まり次第当館ホームページにてお知らせします。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため変更または中止する場合があります。