第127回 特集展示
新発見!なにわの考古学2019
◆令和元年10月16日(水)~ 令和2年1月6日(月)◆
火曜日、年末年始(12月28日から1月4日)休館
※ただし、10月22日は開館、10月23日は休館
会場 | 8階 特集展示室 | 時間 | 9:30~17:00 ただし、10月18日(金)~11月29日(金)の毎金曜日は午後8時まで開館 ※入館は閉館30分前まで |
観覧料 | 常設展示観覧料でご覧いただけます |
主催 | 大阪歴史博物館、一般財団法人大阪市文化財協会 |
大阪歴史博物館では、令和元年10月16日(水)から令和2年1月6日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「新発見!なにわの考古学2019」を開催します。
この特集展示では、平成30年度に大阪文化財研究所(現大阪市文化財協会)・大阪市教育委員会が行った大阪市内の遺跡発掘調査のうち、弥生時代中期の橇(そり)形木製品や、古墳時代中期の顔の装飾がついた須恵器椀(いずれも旭区高殿7丁目所在遺跡)、大阪の近代工業を支えた硫酸瓶など化学薬品用陶磁器類(北区中之島蔵屋敷跡)といった興味深い成果を含め、約300点の出土資料を発掘現場の写真パネルとともに紹介します。
大阪市内には数多くの遺跡があり、毎年多くの発掘調査が行われ、日々新たな発見が積み重ねられています。展示を通じて、出土資料が語りかける新発見の大阪の歴史に触れていただければ幸いです。
本展覧会は、地方独立行政法人 大阪市博物館機構・一般財団法人 大阪市文化財協会包括連携協定事業です。
主な展示資料
展示資料数:約300点 | |
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橇とは地面や水田面などの泥の上を滑らせて、人や物資をのせて運ぶ運搬具です。本資料は地面に接する滑走台と呼ばれる部分に当たります。上面の中央付近に切れ込みがあることから、そこに横方向に桟を渡して2つの滑走台を組み合わせて用いられたと考えられます。なお、この木製品が出土した高殿7丁目所在遺跡は、弥生時代の集落遺跡で有名な森小路遺跡の西側に隣接し、河内湖に流れ込む淀川(当時)の河口部に立地します。 |
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5世紀中頃によく見られる形の椀に顔の装飾がついています。頭に角のようなものがあり、指でつまみ出して鼻筋を作り、目、鼻孔、口はヘラで突き刺して表現しています。高句麗壁画で見られる獣面の道教的な鬼神に類似しており、須恵器職人にも道教的な思想・信仰が浸透していたのかもしれません。 |
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酸性が強い化学薬品を保管する容器や、実験で使われる器具などで、明治10~20年代初頭のごみ穴から見つかりました。把手のついた褐色の壺は「硫酸瓶」と呼ばれるもので、造幣局で貨幣の製造に必要とされた、大量の硫酸を保管するために、大阪をはじめ周辺地域で作られた専用容器です。さまざまな化学工業を支えたこれらの陶磁器類は、中之島が大阪の近代工業の幕開けの地であったことを語る資料です。 |
関連行事
「大阪の歴史を掘る2019」講演会 | |
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【日 時】 | 令和元年12月14日(土) 午後1時30分~午後4時30分(午後1時より受付開始) |
【会 場】 | 4階 講堂 |
【定 員】 | 250名(当日先着順) |
【題 目】 | 「平成30年度大阪市内の発掘調査について」 櫻田 小百合 氏(大阪市教育委員会学芸員) 「長岡京遷都、そして平安京への道」 國下 多美樹 氏(龍谷大学文学部教授) |
【参加費】 | 500円 |
【参加方法】 | 当日直接会場にお越しください |
展示解説 | |
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【日 時】 | 令和元年10月19日(土)、11月23日(土・祝)、12月21日(土) |
【解 説】 | 寺井 誠(大阪歴史博物館 学芸員) |
【会 場】 | 8階 特集展示室 |
【参加費】 | 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です) |
【参加方法】 | 当日直接会場にお越し下さい |
※イベントの内容は都合により変更される場合があります。ご了承ください。