(2022.2.25更新)
第142回 特集展示
タイルとおおさか
-日本における「タイル」名称統一100周年-
◆令和4年 4月20日(水)~ 6月27日(月)◆
火曜日休館
※ただし、5月3日(火・祝)・5月6日(金)は開館
会場 |
8階 特集展示室 |
時間 |
9:30~17:00 ただし、4月29日、5月6日・13日・20日・27日、6月3日の金曜日は午後8時まで開館 ※入館は閉館30分前まで |
観覧料 |
常設展示観覧料でご覧いただけます |
主催 |
大阪歴史博物館 |
大阪歴史博物館では4月20日(水)から6月27日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「タイルとおおさか-日本における「タイル」名称統一100周年-」を開催します。
タイルが日本で本格的に使われ始めた明治・大正期のころ、その呼び名は敷瓦、化粧煉瓦、貼付煉瓦
とさまざまでした。そこで大正11年(1922)4月12日、東京市で全国タイル業者大会が開かれ、名称が「タイル」へと統一されます。この決定はタイルの生産を工業化して普及させるために、タイル業界にとって重大な出来事でした。そして大阪でも鉄筋コンクリート構造建築の広まりや衛生意識の向上とともに内外装材としてタイルの需要が高まり、学校や銭湯、百貨店などに使用されてゆきます。
本展示では、名称統一から100周年を迎えるこの機会に、これまでご寄贈いただいた多種多様なタイルを通じて都市おおさかの建築を紹介します。
主な展示資料
展示資料点数:約50点 |
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- 岡田信一郎案「大阪市公会堂新築設計図 第九号 透視図」
- 明治45年/大正元年(1912)
大阪市蔵
展示期間:4月20日(水)~5月23日(月)
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公会堂の設計競技案のうち第1席となった岡田信一郎の透視図は、正面の大アーチと各面に小塔を配置したデザインが審査にあたった建築家・辰野金吾の好評価を得ました。煉瓦に見える外壁は、実際には厚さ14mmの化粧煉瓦が貼られています。
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- 宇治電ビルディング神像テラコッタ
- 昭和12年(1937)
大阪歴史博物館蔵
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関西電力株式会社の前身のひとつ宇治川電気株式会社の本社屋外壁には「電球とモーターを持つ神像」レリーフが飾られていました。本品は神像の頭部周辺部分で、本社屋設計者の長谷部鋭吉がデッサンをし、奈良県天理市の彫刻家・奥田勝が原型をつくり、京都の泰山製陶所で製作されました。
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- 美章園温泉モザイクタイル
- 昭和時代
大阪歴史博物館蔵
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美章園温泉は戦前の大阪を代表する銭湯の一つで、鉄筋コンクリート造りのモダンな外観デザインでした。2階はダンスホールとして活用され、地域住民の憩いの場として長く利用されていました。本品は10mm角の色鮮やかなモザイクタイルで、隣接する住宅部分の階段室壁面に使われていたものです。 |
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- 近鉄百貨店阿倍野店外装タイル(塔屋)
- 昭和12年(1937)
大阪歴史博物館蔵
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近鉄百貨店阿倍野店(現・あべのハルカス 近鉄本店)の前身・大鉄百貨店は昭和12年(1937)に鉄道建築の名手といわれた
久野節の設計により全館開業しました。戦後に3度の改修工事が行われましたが、屋上の塔屋は大鉄百貨店開業当初の姿を残しており、外壁にはクリーム色のタイルが用いられていました。大阪の百貨店建築を知るうえで貴重な資料といえます。
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